Vol.150
東京でも、平年より一週間早く「桜の開花宣言」が出ました。
このデジタルな世の中で気象庁の職員が毎日靖国神社に足を運んで判断する、と言う
のですからご苦労様な事です。
見頃は宣言から一週間というのが相場のようですが…。あまりに早過ぎて、
各方面から心配の声が上がっているのが印象的でした。

アテネオリンピックへ向けて、予選を勝ち抜いたり、代表が選ばれたりと、色々と動
きがあるようですが、私としてはやはり今の注目は大相撲です。
お気に入りの黒海関も中日を終えて7勝1敗と好調で「残り7番も全部勝つ」と乗りに
乗っているようです。頑張れぇー!(^0_0^)

開花宣言の翌日、この日は朝からぐずついたお天気で、あれよあれよと言う間に雨が
雪に変わりました。
見るからに水分の多いぼったりと大きな雪が降ってくる中、麻里ちゃんの所属するス
ターダス・21の付属養成所研究科修了公演を観に出掛けました。
この公演のチラシは本番前にキンダースペースアトリエで稽古をしていた時にみつけ
ました。作品は、原田さんが20年前にキンダースペースの旗揚げ公演の為に書い
た、という『ファイナルチャンピオン』です。これは観ないと!
全共闘運動真っ盛りの頃をノンポリで過ごした漫画家が主人公で、現在と過去、現実
と創造の世界を行ったり来たりしながら、「この世の中をどう生きていくのか」問う
た作品でした。所々に「20年前の感じ」が散りばめられていて懐かしく思いなが
ら、根底に流れている問題は何年経っても変わらずに誰もが抱えている問題である、
と思いました。
恥かしながら、キンダースペースさんの舞台を拝見するようになったのはサーティー
ズに入団してからで、オリジナル作品を観る機会を逸していたので、今回この『ファ
イナルチャンピオン』を観る事ができてとてもラッキーだったなぁと思います。ま
た、役者を目指す若い人達の真剣な汗を間近で感じ、自分の学生時代を思い出したり
なんかして…それはちょっと恥ずかしい思い出ですが…
清々しい気分でスタジオを後にしました。雨もすっかり上がっていました。