Vol.100
平成14年度も今日で最後となりました。15年度から生活に係わるいろんな事が変
るようですが、
私の住むさいたま市も明日、政令指定都市になります。合併の話が持ち上がってから
というもの、
一般市民にしてみれば面倒な事ばかりで恩恵に預かる事など無いような気分でいた上
に、更に
区名の件で一悶着あり、正直なところ「だからなに?」的なムードが漂っているよう
に思います。
(って私だけかな(;_;))
由緒も馴染みもある名前を残して欲しいという市民の願いも空しく、旧与野市は「中
央区」になります。
どんな単位でも、為政者は「市民の声」なんて聞くつもりはないらしい、というのが
改めてわかる今日この頃…むなしー。

虚しいといえば、昨日録画した山口百恵・三浦友和主演の『天使を誘惑』の最後の
シーンで友和さんに
暴行を加える不良役の中に古尾谷雅人さんがいるのを見つけて微妙な気分になりまし
た。
自殺をする勇気があれば生きて行けそうな気もするのですが、本人にしかわからない
苦しみがあったのでしょう。

様々な事をひっくるめて「なんだかなー」な毎日のせいか笑いが欲しくなり、落語の
CDを借りに図書館へ行きました。
昭和の名人・五代目古今亭志ん生・八代目林家正蔵・三代目桂三木助・人間国宝柳家
小さんなどの
『唐茄子屋政談』『中村仲蔵』『宿屋の仇討』など、好きな演目を見繕って借りまし
た。
ほとんどが30〜40年も前の録音で「古い音源を使用しているのでノイズが…」と
あるのに全く気にならず、
流石に名人とあってちっとも古い感じを受けずに楽しんでいます。
現代の噺家さんと決定的に違うのは喋るスピードと口調です。解説書にもありました
が、これらの名人たちは
まだ江戸時代の名残が色濃く残る時代に生まれ育ったので、その時代性などは自然と
身につける事ができたのでしょう。
そういう意味では現代の噺家さんには大きなハンディがあって、「もうあんな名人は
出ないねぇ」とか
言われてしまったりしがちなんですが、ただ単に「面白い話を」と言う事でなく、
自分自身が体験していない〈江戸〉をいかにして〈江戸〉を知らない人達に伝えるか
と心を砕き、
「江戸人の心と現代人の心の接点」を求め、「現代を生きる上で落語が果たす役割」
を常に意識した高座は
とっても有意義で素晴らしいものだと思います。
「落語でも聴いて笑ってなきゃやってらんないよ」というのは、いつの時代も変らな
いだろうとは思いつつ、
娯楽が有り過ぎる現代では存続の危機感があるのも事実のようで、多方面で活躍中の
東西の人気落語家6人が
集まって「六人の会」を立上げ、今月「東西落語研鑚会」が始まりました。
この会では「六人の会」のメンバーを中心に、毎回違う6人を楽しめるのだそうで、
私も5月の公演に行く予定です。
苦しい時こそ落語を聴いて「ラクに生きるヒント」を少しでも見つけられたらいい
なぁと思います。
「昭和の名人」の生の落語を聴くことは叶いませんでしたが、今私の聴いている噺家
さんがいつの日か
「平成の名人」となるのを楽しみに、通い続けたいと思います。


Vol.99


世界の人々の願いも空しく『開戦』してしまいました。地上戦にも発展して、結局ま
た市民が犠牲になっています。
一日も早く一般の人に迷惑をかけるのはやめて、そんなにやりたきゃブッシュとフセ
インと二人きりで誰も居ないところで一騎打ちでもしてください。(T_T)

桜の開花も近づいてきてると言うのに、こんな世情では「のんびりと花見」という気
分にもなれません。
そういえば去年はこの時期にむちゃくちゃヒドイ風邪をひいて、世田谷の桜を見逃し
たんでした。
『百年目』という落語の中に「桜なんざ、去年と変わりゃしないよ」という台詞が出
てきますが、その変らなさが良かったり、また、同じ木に咲く桜を同じ所から見てい
ても違って見える事もあったりするので、やっぱり桜は毎年見たいものです。
そんなわけで今年は必ず『お花見』するぞ!ってそんな気分になれないと言った側か
ら…。

3月23日
パトリス・ルコント監督の『歓楽通り』を見に行きました。
渋谷のシネマライズはいつも混んでいますが、料金がお得な日曜日の最終回と言うこ
ともあって
上映開始の30分も前からロビーは長蛇の列でした。(また「お得料金話」ですいま
せん)
舞台は1945年のパリ。〈オリエンタルパレス〉という娼館で生まれ育ち「愛する
女性のお世話をする
のが夢」というプティ=ルイと、彼の愛する娼婦の物語です。
その「献身愛」ぶりは『仕立て屋の恋』を彷彿とさせるものでした。私が初めて見た
ルコント作品はこの
『仕立て屋の恋』だったので、懐かしい人に再会したような気持ちになりました。
『仕立て屋の恋』のせつなさ(ちょっと怖くもありますが)と言ったら、例えようが
見つかりません。
自分もかなり「片思い体質」で、成就した恋なんて無いに等しいですが
あれほどまでにせつなくはなかった気さえします。
しばらく声も出ないほど感動して、パンフレットを買おうと思ったのですが、
当時私は求職中で金銭的余裕が無く、見本を穴の開くほどじっくり読んで(うわー、
やな客)
諦めて帰って来ましたが、今にして思えば「600円くらいだったのになー」と悔や
まれます。
前の会社を辞めて5ヶ月のその頃、職安の紹介で受けた面接がダメだったり、いい求
人がなかったりしてむちゃくちゃ焦っていました。
映画は友人が『株主優待券』で見せてくれたのですが、「こんな事してていいのかー
!」という気もあったりして。
でもその日、その友人のお蔭でちょっとしたインスピレーションが湧き、その後一月
くらいの内に
今の会社に採用が決ったという事もあって、11年経った今でもその日は忘れられな
い一日です。
…ルコント映画の話をしていたはずだったのに、変な話になっちゃいましたー(~_~;)

ここでちょっとビックリニュース!です。
旅行業界のトップを行くJTBから発行されている旅の情報誌『るるぶ東京』の
劇場情報頁・『劇』小劇場の紹介記事にな・な・なんと『Something Four』の写真
を掲載して頂きました。
只今全国の書店で発売中です。どうぞご覧下さいませませ。
『劇』小劇場・斉藤さま、
数ある劇団の中からサーティーズを選んで頂きまして本当にありがとうございました

9月頑張れるよう頑張ります!(?)



 
 

Vol.98
ついに、アメリカによるイラクへの攻撃が秒読み段階に入ってきてしまいました。
大量破壊兵器を隠し持ち、テロ行為などで他所様に迷惑をかけるイラクもイラクです
が、相手が自分の思うようにならないからと言って、あれこれ干渉した挙句暴力で言う事
を聞かせようとする
アメリカにも納得できません。喧嘩は両成敗。誰か大岡越前のような名裁きをしてく
れる人物が現れる事を祈るばかりです。

3月10日
11時から稽古場を借りてのミーティングだったので、お茶とおにぎりを作って持っ
て行きました。
皆も同じ考えだったらしく、麻里ちゃんはサンドイッチ、みゆきちゃんは果物とお大
福、
千尋ちゃんはお弁当に果物にあんドーナツにお煎餅、とちょっとしたピクニック気分
になりました。
そんな呑気にしてる場合じゃないんですけど。…話し合いは緊張感たっぷりだったと
言うことで。(~_~;)

3月12日
仕事が休みだったので『戦場のピアニスト』を見に行こうと思ったのですが(また
「レディースデー」狙い)
またしてもグダグダしてしまいました。ふとCATVの番組表を見ると山口百恵主演の
『潮騒』が始まる時間だったので
それを見る事にしました。今年は百恵ちゃんのデビュー30周年(!)の記念の年だ
そうで、
このチャンネルでは百恵ちゃんの主演映画を特集して放送してくれるそうです。
「…してくれる」と思わず言ってしまいましたが、百恵ちゃん、大好きだったんです
よねー。
「赤いシリーズ」もほとんど見ていました。…が、大人になってからCATVで放送され
たのを見てみたら
「え、こんな展開だったけ?」と言うことが多々あって、意外と覚えていないもんだ
なぁ、という感じでした。
そしてまた出演者が豪華だったり、様々な社会問題を盛り込んでいたり、子供の頃に
は気が付かなかった事が
色々あり、奥の深さにちょっと唸ったりもしました。
『潮騒』は初めて見ましたが、三浦友和さんの美男子ぶりにウットリしました。
最近はすっかり「イイ味出してる系」(なんじゃそりゃ)のイメージなので忘れてい
ましたが、
百恵ちゃんとのチョコレートのCMとかもカッコよかったんだったよなー、と思い出し
ました。

百恵ちゃんを超えるアイドルはもう出ないだろうなぁ、などと思いながら、職場の仲
間に借りた
松田聖子と中森明菜のライブのビデオを続けて見ました。
聖子ちゃんは自分の娘が歌うのを脇でみつめて涙ぐんでいました。
明菜のステージはいろんな意味で涙無しには見られませんでした。
すっかり「昭和のアイドル」を堪能した一日となりました。


Vol.97

2月の暖かさが嘘のように、また真冬並みの寒い日々が続いています。
春一番が吹いてからというもの連日の強風で、もう五十番くらいになっちゃっているのではないでしょうか?
放っておいても春は来るのでしょうが、なんだか妙に焦らされている気がして、ちぇ!って感じです。
それでも近所の植え込みの沈丁花が開きかけているのでもう少しの辛抱なんでしょう。
もう少し寒さを楽しむことにします。

3月7日
久しぶりに一日家に居ました。本当は『戦場のピアニスト』を地元の映画館に観に行く予定だったのに、
朝から冷たい雨が降っていたのでなんとなく全てのやる気を無くしてしまい、結局行かずに終わりました。
なまじ近所で観ようと思ったのがいけなかったかもしれません。
都心まで出掛けるなら前日から色々と段取りを考えたりするので、朝起きた時点で『お出かけモード』に
なれるんですが、「始まる30分も前に家出りゃいいか」なんて気でいたもんだから
だららーん、としてしまったんです。
それでこの日は金曜日だったので夜9時からのフジテレビの『金曜エンターテイメント』を見ました。
月曜日・TBSの『月曜ミステリー劇場』、火曜日・日テレの『火曜サスペンス劇場』など、いわゆる2時間サスペンスが好きで、最近はとんと御無沙汰していますが、ずっと家にいた頃は欠かさずに見ていました。

この日は主演が余貴美子さんだったので9時までに家事を終わらせてしっかりテレビの前に座って見ていました。
余貴美子さんは「東京壱組」の舞台で初めて拝見した時に『良いなー、ステキだなー』と思っていたら、
それから程無くしてテレビドラマでも活躍されるようになって行ったのでちょっと嬉しかったりして、と言うような
女優さんで、今でも余さんの名前を見るとそれだけで見たくなります。
函館で教師をしながら父親と二人で居酒屋を切り盛りする余さんが、町の金融業者が殺された日からふらりと町に
現れた料理人(柳葉敏郎)を、倒れた父親の代理に雇い、疑いつつも心を通わせるようになっていくうちに第2の殺人
が起きる。しかも被害者は余さんの妹で、町の人達はそれと前後して姿を消した料理人を疑っている。
料理人の無実を信じる余さんは料理人を追って東京へ…。かつて彼が勤めていたというレストランを訪ねてみると
既に廃業していたので近所の人に彼のいた当時の様子を聞いて廻っていた、その時!
「あー、あの人ねー…」と当時の様子を語る八百屋さんが、なんと麻里ちゃんの御主人・松永英晃さんでした。
それまですっかりドラマにはまって見入ってたのに、あまりの急な事態に上の空になってしまったばかりか
「松永さんが出てる!」なんて麻里ちゃんにメールしたりして、一人であわあわしてしまいました。
そんなわけでせっかく松永さんが出ていらしたのに、充分堪能できませんでした。くすん。
結局犯人は妹の職場の上司でした。子供の医療費を工面するために金融業者から借金し、
返済を迫られたので殺害、職場の金庫に手をつけていたのを知られて妹も殺していたのでした。
殺人事件の謎解きそのものよりも、心に負目を持つ人達の葛藤と愛憎のドラマとして見応えのある作品でした。



 
 

Vol.96

♪あかりをつけましょ ぼんぼりに〜。という訳で今日は楽しい雛祭りです。
親元にいた頃は、毎年母の作るちらし寿司をウホウホ言いながら食べていましたが、
ここ数年そんな行事とも御無沙汰しています。お人形だけは欠かさずに飾ってはおりますが。
年が明けたのはついこの前だったのにもはや3月!このままいったら明々後日位には
今年も終わってしまうのではないか、という勢い…なわけないか。
毎月、月初に「あー、また一月経っちゃったか」と必ず思ってしまう私。一体毎日何をしているのかと
自分でも不思議です。我ながらしっかりして欲しい…。

2月25日
2週間ぶりのミーティングで次回公演の第2稿が提出されました。
読んでみて、私はもうただ「よくぞここまで辿りついた」という感想のみだったのですが、
その後演出家に出していただいた「ダメ」を聞いて、まだまだ完成への道は険しいなと
改めて気を引き締め直した次第です。
はあー。って溜め息ついてる場合じゃないんでした。(-_-メ)

2月28日
両国にある「江戸東京博物館」の〈開館十周年〉と〈江戸開府400年〉を記念して行われた
立川志の輔さんの落語の会に行きました。
両国という事で(だと思うのですが)「相撲」をテーマにしたこの会のゲストとして
元呼び出しの三郎さんが御出演になり、往年の名調子や大相撲の普段聞けない話などを
聞かせて下さいました。
この志の輔師匠は先月、舞台に上がるまさにその時足を踏み外して階段を転げ落ち、
肋骨を折るという災難に遭いながらもその日の高座を勤め上げられたそうです。
その後の過密スケジュールも変更することなく今日に至っているそうな。
恐ろしいまでのプロ根性に、ビックリして息が止まりそうになりました。
風邪をひいたくらいで「養生しなくちゃ」なんて思ってる自分が恥ずかしい。
でも師匠、あんまり無理をしないでくださいね!

さて、いよいよ本日から二日間、池袋の東京芸術劇場(中ホ−ル)において、
深水みゆき出演の『みすゞ凛々』が上演されます。
The30’sの舞台では聴く事の出来ない、素晴らしい歌声を是非御堪能くださいませ。
3日・4日とも、開場18:30開演19:00となっております。
チケットは前売り3500円・当日4000円です。(チケットぴあ・ローソンチケット取り扱いあり)
【お問い合わせ:劇団えるむ 03−3205−0029】

どうぞお誘い合わせての御来場をよろしくお願い申し上げます。



 

Vol.95
 

はっきりしないお天気が続いていますが、梅の花は先週に比べて格段に綺麗になっています。
この、春が来そうでなかなか来ない今頃の季節になると、北国で過ごした幼い頃を妙に懐かしく思い出しま
す。
まるで「歩き始めたみよちゃん」のように毎日窓辺で雪が溶けるのを眺めていました。
あ、でもそれはもうちょっと先の話ですね。関東で言うと今時分、と言う感じです。
大人のように雪の上を短靴で歩くのが夢だった当時の私は、裸足にサンダルで玄関先をちょこちょこ
歩き回ったりして、一人でうひょひょ、と楽しんでいました。無邪気なのかあほなのか。
特に悩みも困った事もなかったあの頃に帰れるもんなら帰りたい!

先週は、幼い子供が戦争の悲しい現実に捲きこまれる『二人のトスカーナ』という映画を見ました。
舞台は1943年から1944年にかけてのイタリア・トスカーナ地方。幼くして両親を亡くした姉妹が伯母
の家に
引き取られるところから物語は始まります。伯母さんの家は、大きな農場を経営するドイツ系ユダヤ人の夫と
二人の娘、そして画家の夫婦とピアノ教師が共に暮らす裕福な家庭。二人は美しい自然の中を走り回り、
いたずらをして叱られたりしながら伯母夫婦と打ち解け、ここの暮らしに次第に馴染んで行くのですが、
戦況の悪化と共に、やがてとんでもなく悲惨な出来事を目の当たりにしてしまう、というお話です。
田園風景が美しく、出てくる子供達もみんな可愛いので、余計物語の結末の厳しさに胸が詰まりました。
このお話は実話で、ユダヤ人の伯父さんというのは『相対性理論』のアインシュタイン博士のいとこだそうで
す。
伯母さん役をイングリット・バーグマンの娘、イザベラ・ロッセリーニが熱演しています。圧倒的な気品は
まさに母親譲り、と言う感じでした。
この映画では、戦争、人種差別、宗教対立などが主題となっていて、今日の世界と重なって見えました。
相容れない物同士がいかに共存していくか。私達はこの問題と常に向き合って生きていかなければ
ならないんだと改めて感じました。
先月見た『バティニョールおじさん』と今回の『二人のトスカーナ』、そして今TVCMでおすぎさんが絶賛中

『戦場のピアニスト』と、ここの所第2次世界大戦中の悲劇を描いた作品が続けて公開されているのは
単なる偶然ではないと思います。某国の某大統領にも是非見ていただきたいものです。

それではここで、本日イタリアから帰国予定の深水みゆきからお知らせです。

長年にわたり活動を続けている、幻の童謡詩人 金子みすゞの生涯を描いた『みすゞ凛々』が東京芸術劇場中ホールにて上演されます。
「歌い手」の役で素晴らしい歌声をお聞かせいたします。

 『みすゞ凛々』/東京芸術劇場中ホール
3月3日(月)・4日(火)
開場:午後6時半 開演:午後7時
全席自由 前売り3500円・当日4000円
どうぞ御近所、御家族お誘いあわせの上御来場くださいませ。チケットのお問い合わせ等は当掲示板にお気軽にどうぞ!
皆様のお越しをお待ち申し上げております。


Vol.94

バレンタインデーも無事終わり(?)、開きかけの梅などを愛でつつ春を待つ今日この頃。
…なんてちょっと歌丸師匠を気取ってみました。←意味不明。
今朝の新聞をパッと開いてみたら、【「ジャージー盗んできて」母が指示中3実行】と言う記事が
目に飛び込んで来て、読んでみると母親の年齢が40歳とあり、淋し〜い気持ちになりました。
40歳と言えばまさに私達『サーティーズ世代』、他人事とは思えません。
15歳を頭に3人の子供を女手一つで育てていたらしく苦労も多かったのでしょうが、
それでも何も近所のスーパーで万引きして捕まらなくてもなぁ…。しかも盗んだ総額2万円。
どうせ捕まるならもっとドカンといけば良かったのにねぇ…。
おっと、警察方面の方読んでたら怒らないでね。別に犯罪を奨励しているのではありません。
男でも女でも独りで子供を育てる人がもっと生き易い世の中にならないと、日本の少子化は
進む一方だと思うのです。
って、私も少子化についてはその片棒を担いでいるので偉そうな事を言ってはいけないのですが。
なんて珍しくマジメな事を言ってしまいましたが、この記事に目が行った本当の理由は、
以前麻里ちゃんが『弁当泥棒の母』の役をやった事があったからだったりして。
「本当にいるんだなー」って思ったのですが、麻里ちゃんがやったのも実話でした。

「母役」と言えば、昨年は数々の有名人の「母役」でお茶の間に話題を振り撒いた(?)
麻里ちゃん&千尋ちゃんですが、来月の『運命のダダダーン』で物凄くビッグな、と言うか
グレートな、と言うか、ロイヤルな「母役」を千尋ちゃんがやることになりました。
その役はなんと畏れ多くも畏くも、皇后陛下の母・正田富美子さんです。
その話を聞いて「ついにここまで来たか」と思ってしまったのですが、一体何がどこまで
来たのやら…?
放送は3月21日(金)春分の日。テレビ朝日系21:00〜21:54をどうぞお見逃しなく!

先週水曜日は『1票のラブレター』というイラン・イタリア合作映画を観ました。
ペルシャ湾に浮かぶキシュ島。投票箱を持って島内を巡り、島民から「清き1票」を貰う為に
悪戦苦闘する若い女子選挙管理委員と、その護衛と運転をする警備兵の淡い恋のお話。
この選挙管理委員が島にやって来る時乗っていたのは小さなボートだったのに、お迎えは
よく滑走路があったな、と思うほど立派なジェット機だったのでかなりビックリしました。
淡々とした映像の中に「民主主義とは」「選挙とは」「仕事とは」etc.考えさせられる色々が
詰まっていました。今まであまり触れた事のない、イランの島の人達の様子も楽しめました。

それではここでまた、今週はイタリアへ旅行中の深水みゆきからお知らせです。

長年にわたり活動を続けている、幻の童謡詩人 金子みすゞの生涯を描いた『みすゞ凛々』が東京芸術劇場中ホールにて上演されます。
「歌い手」の役で素晴らしい歌声をお聞かせいたします。

 『みすゞ凛々』/東京芸術劇場中ホール
3月3日(月)・4日(火)
開場:午後6時半 開演:午後7時
全席自由 前売り3500円・当日4000円
どうぞ御近所、御家族お誘いあわせの上御来場くださいませ。チケットのお問い合わせ等は当掲示板にお気軽にどうぞ!皆様のお越しをお待ち申し上げております。




 

Vol.93
立春も過ぎ、ちょっとずつ春に近づいているように思う今日この頃、特に敏感ではない私にも
花粉が飛んでるなーという気配がします。花粉症の方には辛い時期がやってきました。
でも急になる人もいるというので何人たりとも油断は禁物!
先日とあるお店で「花粉症に効く『杉茶』はいかがですか?」と試飲販売していました。
色は麦茶のようでしたが匂いがかなり強くて飲む勇気が出ませんでしたが、
「杉花粉には杉茶で対抗だ!」というのが妙に説得力あるなぁと思いました。
気になる方、どうぞお試しになってみてください。

先週の休日は弱った体をどうにかしようと静養を心がけ(前にも同じ事を言った気がしますが)
年末年始に録画して溜まったビデオの中から、前回のミーティングで麻里ちゃんのご主人・
松永英晃さんもご出演だったと聞いたので『相棒』(水谷豊・寺脇康文主演)の最終回を見ました。
お話は、「〈15年前に外務省公邸に武装グループが押し入り、人質を取って立て篭もった事件〉
が基で起こる事件」の謎に、警視庁から警察庁に異動した二人が挑むという物でした。
各国の大使を歴任し、事務次官まで勤めた元エリート外交官の老人役を長門裕之氏が怪演
していて、ものすごーく腹が立ちました。
肝心の松永さんは、と言うと、15年前の事件の際、真実を知り上司に是正を訴える純粋・
潔癖な警察官(内藤剛)に昇進と引き換えにその事は忘れるように言い含める上司の役でした。
大抵の場合、そういう役の人の印象はにがにがしい感じがするものですが、松永さんは
あまりにも笑顔がチャーミングで、とってもいい人に見えてしまいました。
というよりも、ドラマで松永さんを見たのが初めてだったのでそこだけドラマから意識が離れ、
「きゃー、松永さ〜ん!」って感じになっちゃいました。(^^ゞ
警視正役の小野さんにしても、主演二人の敵役なので本来なら憎むべきところなのですが、
「わーい、小野さんよー」とか「今日はアップだ!」とかそういう感じで見てました。
…あほです。
一応「最終回」でしたが、シリーズ化してきっと次の次のクールあたりでまた登場するのでは
ないかと期待しています。(松永さんは同じ役ではもう出ないでしょうが…)

今週は体調も戻って来たので、また映画を観に行こうと思っています。

さてここで深水みゆきからお知らせです。
長年にわたり活動を続けている、幻の童謡詩人 金子みすゞの生涯を描いた『みすゞ凛々』が東京芸術劇場中ホールにて上演されます。
「歌い手」の役で素晴らしい歌声をお聞かせいたします。

 『みすゞ凛々』/東京芸術劇場中ホール
3月3日(月)・4日(火)
開場:午後6時半 開演:午後7時
全席自由 前売り3500円・当日4000円
どうぞ御近所、御家族お誘いあわせの上御来場くださいませ。チケットのお問い合わせ等は当掲示板にお気軽にどうぞ!

皆様のお越しをお待ち申し上げております。

Vol.92

今日は節分でしたが、ここのところ風邪でお腹をやられてボケボケしていて豆を買い忘れていました。
生まれてこの方、「豆まき」を欠かした事が無かったので今年の無病息災が俄に心配になりましたが、既に
「無病」ではない事に今気がつきました。
でも夕飯に鰯を食べたので、少し楽観しています。…って、そんな言い伝えに拘る前に早く風邪を治せよ、と
いう感じですが。

1月27日
『強化合宿』最終日となったこの日は、9月公演の本番直前の為の稽古場の下見から始まりました。
昨年4月に新築されたというその稽古場は木の香りの清々しいとてもステキな空間で、一歩入るなり全員の気
に入ったようでした。
駅に引き返す道すがら「ここなら駅からもすぐだし、商店街も充実してるしいいねー」なんてすっかり借りた
気になってちょっとワクワクしたりして。
あ、まだ契約してません。どうぞ埋まりませんように。
その駅前で打ってつけのお店をみつけたので、そのままミーティングに突入しました。自分で言うのもナンで
すがサーティーズに「打ってつけ」と思われてしまうお店の悲劇と言ったら並大抵のものではないかもしれま
せん。そこはランチが安い上に「ドリンクバー」まで付いていたので、結局5時間くらい話込みました。その
後下北沢に行く用があったのでその日は5時間で済みましたが、約束が無ければきっと閉店まで居たことでし
ょう。
ミーティングに入ると周囲のことは目に入らなくなり、ほとんど「我家状態」で好き勝手に話し合うので、私
がお店の人だったらきっと「もう帰れば?」と思ってしまうだろうなー。ってどんな客なんだ。
ちょうどこの日はみゆきちゃんのお誕生日だったので好きなケーキを選んでもらって皆でお祝いしました。私
が入団する前は「もう大人なんだから、誕生祝いなどはやらないことにしよう」という暗黙の了解があったら
しいのですが、私がそれを破ってこれまでもお祝いをしたりしていました。でも当日に全員が集まるのは初め
てのことだったので、妙にハイな気分で『ハッピバースデー、ディアみゆきちゃ〜ん』と合唱しました。
傍から見たらきっと妙なグループなんでしょうね、私達って…。ってそりゃ私のせい?
その後麻里ちゃん、絵理花ちゃん、私の3人で下北沢で用事を済ませ、夜の新宿へ繰出して『強化合宿』を締
め括りました。

今日、1週間振りのミーティングは新宿の「いつも」の店でした。そこでまたしても6時間に渡る長居をして
しまいました。
熱心にお水を換えて下さったお店のおねえさん、ほんとにスイマセン。いつもお世話になってばかりで利益の
少ない客でごめんなさい。
いつかサーティーズが売れ売れ劇団になったら、きちんとお返ししますからね〜!

さてここで深水みゆきからお知らせです。
長年にわたり活動を続けている、幻の童謡詩人 金子みすゞの生涯を描いた『みすゞ凛々』が東京芸術劇場中
ホールにて上演されます。
「歌い手」の役で素晴らしい歌声をお聞かせいたします。

 『みすゞ凛々』/東京芸術劇場中ホール
3月3日(月)・4日(火)
開場:午後6時半 開演:午後7時
全席自由 前売り3500円・当日4000円
どうぞ御近所、御家族お誘いあわせの上御来場くださいませ。チケットのお問い合わせ等は当掲示板にお気軽
にどうぞ!
皆様のお越しをお待ち申し上げております。


Vol.91

「平成の大横綱」と言われた貴乃花関が引退しました。入門以来15年、相撲道に励み、協会を背負ってきた横綱に対して協会から功労金として一億三千万が支払われるそうです。ひょえー。これからは「年寄・貴乃花親方」として後進の育成にあたる、ということですが、
30歳にしてこの立派さと言ったら…。大きなお世話とは思いますが、「燃え尽き症候群」にかからないよう頑張ってください。

1月22日
また水曜日に休みが取れたので新宿テアトルタイムズスクエアに『バティニョ−ルおじさん』を観に行きました。
「レディースデー」に映画館に入り、場内に男性の姿を見付けると、なんだか申し訳ないような気分になるものですが、この「テアトルタイムズスクエア」では性別に関わらず水曜日は千円で見られるようです。おかげでこの日は誰にも罪悪感を持たずに悠々と楽しむ事ができました。
物語は第二次世界大戦末期・ドイツ占領下のパリ。肉屋を営むバティニョ−ルおじさんの隣に住むユダヤ人一家が連行されてしまうところから始まります。政治にはあまり関心のなかったおじさんがやが
てこの隣のユダヤ人の子供達を安全なスイスに逃がしてやろうと決心し、苦難の末、無事越境に成功する、というお話です。小学校で『アンネの日記』を習って以来、数々のユダヤ迫害の物語を見聞きし
てきましたが、そのたびに何でそんな事になってしまったのか、と言う思いが強まるばかりです。このような理不尽な悲劇が二度と起こらない事を祈るばかりです。

1月24日
約4ヶ月ぶりにメンバー全員うち揃い、都内某所にて一泊の合宿を敢行しました。朝10時に集合、ランチタイム・ディナータイムを挟んで翌25日の早朝4時半まで、主に次回公演の脚本について、およそ12時間に渡り、喧喧諤諤の話し合いを行いました。
日頃顔を合わせてミーティングしていても、意志の疎通が上手く図れなかったり、なかなか思うように議事が進行しないことがあったりしていたので、今回のような機会をずっと心待ちにしていましたが、予想以上の成果を感じています。
しかも素晴らしい料理長が食事のお世話を全面的にしてくださったので、贅沢な環境での合宿となりました。
25日は午後から麻里ちゃんを除く4人で観劇、その後麻里ちゃんと絵理花ちゃんが再び合流して取材へと出かけていきました。
27日にはまた全員集合して取材報告を聞き、今後の作戦を練る予定です。
今回の合宿の成果に気を良くした千尋ちゃんは「今度は温泉とか行きたいわねー」と言っていました。
次回公演が無事終わったら、皆で行きたいなー!…とそんな呑気なこと言ってますが、まだ準備は始まったばかりでした。(^^ゞ

公演につきましては詳細が決定次第お知らせさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


Vol.90

今年もお年玉付き年賀ハガキの当選番号が発表になりました。
賞品は去年と変わり映えしないノートパソコン・液晶テレビ・デジタルカメラ・DVDプレーヤーなど、あったらあったで使うけど、咽から手が出るほど欲しい!という感じでもないなぁ、などと思って
いたら定番の『お年玉切手シート』すら当りませんでしたー。あははー(-_-;)
今まで「ちぇ、切手シートだけか」なんて言い続けて来たバチが当ったようです。改めて『切手シート』のありがたさに気が付きました。
せめて私の出した年賀状で誰かに何かが当っていることを願います。

1月15日(水)
「レディースデー」を利用して映画を観に行きました。日頃は「男も女もあるか!」くらいの気分でいるくせにこういう時だけ恩恵に与るコズルイ私。
姉も休みだったので、二人で『八人の女』を観ようと言っていたのですが、のんびりランチなどしていたら予定してた回が満席になってしまいました。
「夜用事があるから次の回じゃ間に合わない」と姉が言うので他の映画を観ることにしましたが、私の観たいのは全部時間が合わず、
結局それぞれ別の作品を観ることになり、その後お茶だけして別れました。なんの為に会ったんだか?とも思いましたが、まあたまには姉妹で
意味なくランチ&お茶というのもいいですか。

私は去年の秋から気になっていた『グレースと公爵』を観ました。
【1790年、パリ。吹き荒れるフランス革命の嵐の中をしなやかに生き抜いたひとりの英国人女性がいた。】と書かれたチラシを見た時に
見逃してはならん、と思ったのにそれ意外のところには全く読まずにしまい込んでいたので、その「グレース」と「公爵」が何者であるかとか
どういう作品だ、とかいう予備知識もなく、ただ姉が「あれって背景が全部書き割りなんだよねー」と言うのを聞いてそれはそれで興味あるかも、なんて思って観始めました。18世紀末のパリの風景画
が数枚映し出される内に、絵画の中の人物たちが動き出し、物語りは始まります。
英国人でありながら仏王夫妻を敬愛するグレース・エリオットと王の従兄でありながら革命に賛同するオルレアン公の恋人時代の後の人間愛の物語、という作品でした。(しかも実話。)
油絵に実写人物のCG合成、という革命的(?)な技術で、不穏なパリの情景、空気が見事に再現されていたように思いました。
パンフレットによるとグレースさんは1760年高名な弁護士の娘としてスコットランドに生まれ、15歳で社交界にデビュー、16歳で医師エリオット卿と結婚するが失敗、慰謝料約7億円!を支払って!!離婚した後、後のジョージ4世と大恋愛の末に一子をもうけ、その後オルレアン公爵と出会い渡仏。激動のパリを生き抜いて更にナポレオンからも求婚されるというモノスゴーイ人でした。同じ人間の一生でもこうも違うもんですかねー!
ってそんなスゴイ人と自分を比べる私が悲しい…。
『ベルサイユのばら』がまた静かに脚光を浴びている今、「昔ハマッタわー」なんて方には是非オススメします。衣裳も楽しめます。


Vol.89

すっかりお正月気分もすっ飛び、年賀状も届かなくなりました。あとはお年玉くじの当選発表を待つばかりです。
今年は何が当たるのか、楽しみ〜!…と言っても私の場合、『切手シート』以外当たった例がないのですが。

1月7日
お正月の定番行事、初詣に行って来ました。
お参りするのは今年も地元の武蔵一ノ宮・大宮氷川神社。参道の出店はだいぶ少なくなってはいましたが、
境内はなかなかの人手でした。
今年のサーティーズの発展をお願いをして、恒例のお御籤を引きました。お御籤というと八角形のハコを振って番号がかかれている棒を
1本抜いて、巫女さんにその番号を告げて出してもらう、というのが私の一番好きなカタチなんですが、大宮の氷川さんは大きな穴の開いた箱から
1枚選んで引くようになっています。なんかこれって商店街の抽籤と変わらないなー、などと思いつつ(ちょっとバチアタリ)取り出して開けて見る

『第十一番 千五百産屋兆(ちいほうぶやのうらかた)』とありました。運勢は『末吉』でした。
『これは始め損する事ありと思えども、ゆくゆくは、繁昌する兆なり。商いは慌てて売ると悪し、控えるべし。買い入れは手広にして、しばらくなり
ゆきを見て売るべし。必ずや利益を得ると知るべし。此のみくじにあう人は氷川の大神を信心すべし。何事も真心をもって、良く勤めれば成就しない
と言う事なし。』と出ました。えへへー。末吉というのは吉に比べてどのくらいラッキー度が劣るのか解かりませんが、これは私にしてみれば
かなり良い運勢とみました。特に最後の一行『…成就しないと言う事なし』これが大層気に入りました。
さらに『勝負事 十たび十度勝つべし』とあったのでかなり浮かれ気分になってしまいました。
小学生の頃からこの氷川さんにはお参りしていて、数ヶ月プータローをした後、今の会社に就職が決まった時も職安の帰りに御礼参りをした、という
くらいの付き合い(っていうのか?)なので今年は更にこまめにお参りしたいと思う次第です。
まあお御籤も気の持ち様、解釈の仕方ひとつでどうとでも取れるものですが、100円で1年間心の支えになるんですから、ありがたいものです。

お御籤にすっかり気を良くした私はその足でお守り売り場へ行き、メンバー全員に配るべく商売繁昌のお守りを五つ買い求めました。
五つ買ったのに小分けにする袋をくれなかったので「ああ、お土産屋さんじゃないんだな」と気がつきました。
巫女さんもアルバイトだろうによく訓練したもので、「○○円お納め願います」と言うんですね。
うっかり「またどうぞお越しくださいませ」とか言っちゃう人はいないのかしらん。
何はともあれ、このお守りが今年のサーティーズを守りきってくれる事を切に願う今週の私でした。


Vol.88

新年明けましておめでとうございます。
東京では珍しく元旦から雪が降り寒いお正月となりましたが、今年一年も皆様にとって素晴らしい年になりますようお祈りいたします。

今日のお昼のニュースで東京消防庁職員の方による「出初式」の様子が映し出されていました。
江戸時代の、梯子を使った火消しの妙技が楽しめるお正月恒例の行事ですが、あの演技は消防庁の方全員できるんでしょうか。
それとも「出初式班」のようなものがあって、そこに配属されてお稽古するのか、それとも「出初式クラブ」のような
やりたい人たちの集まりなのか、毎年気になっています。
今日の演者には「出初式手当」とか付いたりするのかしらん。

毎日がさがさ忙しく、「お正月だって言ったってこちとら仕事だい!」なんて言ってても、(って別に江戸っ子を気取らなくてもいいんですが)
お節を食べたり、初詣へ行ったり、やはりお正月らしいことは欠かせません。
年賀状もその一つですよね。
今年の春日亀家の年賀状はとても楽しい1枚でした。長男の小伴くんが頭にみかんと扇を乗せ、「人間鏡餅」となって笑っているさまは暗い日本に一筋の光明をもたらすようです。←言い過ぎ?
来年はきっと弟の裕康くんもお正月らしい何かに扮装して楽しませてくれることと期待しています。って仮装大賞じゃないか。(^^ゞ
仮装と言えば、越智家の年賀状は毎年干支に因んだものに夫婦で仮装したこれまた楽しい年賀状となっています。
過去数年間で一番ウケタのは「寅年」で、絵理花ちゃんは動物の、越智さんはフーテンの「とらさん」になりきっていました。
今年はどんなカナー!楽しみ楽しみ。
よくお子さんの写真の年賀状を頂きますが、見慣れているお子さんなら良いのですが、御無沙汰しちゃってる友人だったりすると
誰だかわからなくて、「?」となることもあります。
そこで「ウチは毎年子供の写真で年賀状を作るぞ」という方にお願いします。是非とも親御さんも一緒に写ってくださーい。
そういう私は今回、自分だけの写真入年賀状を作ってみました。「誰だかはわかるけど、ちょっと「おいおい」な感じだよねー」
と思われてるかもしれません。

こんな、年が変わっても相変わらずな私ですが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!


Vol.87

いよいよ今年もあと二日となりました。本当に一年はあっという間に過ぎて行くものです。
子供の頃は一日が長くて、『?唐烽、いくつ寝るとお正月〜♪』なんてマジメに歌いながらお正月が来るのを心待ちにしたものでしたが、今では『もういくつ寝ると』どころか年が明けて3回くらい瞬きしたらもう年の瀬、みたいな感じです。ってそりゃ言い過ぎかな。
流れている時間の量は同じ筈なのに不思議なものです。時間を貯めておく事が出来たら、子供の頃の退屈な思いも、現在の時間が足りなくて焦ってばかりの状況も解決できるのになー…と駅まで急ぐ道すがら思いました。
自分の一生の持ち時間を自分でコントロールできる方法、誰か開発してくれないもんでしょうか。

先週お知らせしましたが、12月30日(月)テレビ朝日系にて21:00〜23:09放送の
『たけしの最終警告スペシャル!本当は怖い家庭の医学』に春日亀千尋が出演いたします。
お忙しい晦日の晩ではありますが御家族お揃いで「コタツにみかん」でご覧頂ければ…と思います。
きっと春日亀家では「この人お母さんに似てるね〜!」なんて声が上がって、和気あいあいとしたテレビタイムになる事でしょう。
今年は春日亀・松永の両名にテレビの仕事が結構多かったので「この間見たよ!」とかいうお言葉をチラホラと頂いたりして、ちょっとえへへ(^^ゞな気分を味わいました。番組制作会社の方、ありがとうございました。
また使ってください!
そして今度は名前も出してね。なんちゃって。

2002年はサーティーズにとって焦りと我慢との闘いの年だったように私は思います。
前回公演の反省とこれからの展望、そして今自分たちに出来ることの限界とに挟まれ、右往左往していた感じです。
でもこの期間に考えた事を無駄にしないで、明日のサーティーズの為に役立てられればそれはそれで意味のある一年であったと言えると思います。また今年を無駄にしないためにも2003年は更に頑張っていきたいと思います。

今年一年お世話になった方、
「公演やらないの?」と心配してくださった方、
この「日記」にお付き合い頂いた心優しい方、
掲示板に御登場頂いた方、
サーティーズに関わって頂いた全ての皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
世の中悪くなる一方ですが、皆様方には2003年が素晴らしい一年になりますよう、心よりお祈り申し上げる次第でございます。
ありがとうございました。そして2003年もサーティーズをどうぞよろしくお願い申し上げます。


Vol.86

Merry Christmas!
世の中すっかり「クリスマス」&「忘年会」ムード一色、という感じの今日この頃。深夜帯の電車がよく遅れます。
「線路に人が立ち入っている、との情報が入り、只今安全を確認しております」とか言って止まっちゃったりするんですが、ただでさえ疲れてお腹も空いて一刻も早く帰りたいのに、もーものすごくイライラします。
本当に線路に人が立ち入ってるんでしょうか。そんなに線路に人が立ち入るものでしょうか?みんな『STAND BY ME』の観過ぎ?
そこで線路に立ち入ってしまう人にお願いします。終電が行っちゃった後にしてくださーい!!

12月20日
今年最後のミーティングがありました。みゆきちゃんが参加するのは実に2ヶ月ぶりでさぞや白熱した話し合いになるかと思いきや全然そんなこともなく、いつも通り徐々に集まり、其々が言いたい事を言い、次の予定を決めて散り散りに帰って行きました。(^_^;)
みゆきちゃんが帰り際、みんなに向って「よいお年を〜!」と言って去って行ったので「あーもうそんな時期かぁ」と焦ってしまいました。
忘年会とか新年会とか組織としてそういう行事をやりたいと思いつつ、なかなかそうもいきません。
新年は久々に絵理花ちゃんが上京する予定なので、次回公演に向けて建設的に話を詰める一方、ちょっと盛り上がってパーティチックなこともしたいなぁ…なんて言ってる場合じゃないんですが。

ミーティングの帰り、地元の宝くじ売り場がモノスゴイ行列になっていました。年末ジャンボの最終日だったのでした。前回、この売り場から一億円の当たりが出たらしいので、それにあやかろうということなのでしょう。「残り物には福がある」と最終日を狙う人もいたのかも知れません。
高額の賞を当てるにはそれなりの投資が必要らしいので私は買ったことがありませんが、「一億とか三億とか当たったら何に使おうかなー」とは毎回考えています。でも根がセコイので「ローン返済」しか思いつきません。きっと大きなお金には縁が無いということですね。くすん。

今年最後のTV出演情報!
12月30日(月)21:00〜23:15 テレビ朝日系にて放送の『たけしの怖い家庭の医学』に春日亀千尋が出演いたします。
顎関節症になってしまった女子高校生の母親役です。ホラー仕立てらしいのですが、果たして…。
この番組は全部で9話からなっていてその中の1話では、サーティーズと御縁の深い眞矢野靖人さんが漁師の役で主演されているそうです。
何かと忙しい年末の夜、放送時間も長いので、是非ビデオに録画してお楽しみ頂くことをオススメします!


Vol.85

先週の初雪から寒い日々が続いていましたが、昨日辺りから少し暖かさを取り戻してきてホッとしています。
お風邪を召してらっしゃる方もこのチャンスを逃さず治して下さいね。

12月15日
劇団キンダースペース 第24回公演「えれくとら」が無事千秋楽の幕を降ろしました。
上演時間3時間を越す大作でしたが、それほど長くは感じませんでした。
原田さんのお話によると、この作品の原作『喪服の似合うエレクトラ』は忠実に舞台化すると6時間かかるものだそうです。という事は半分カットしてるということになりますが、私ときたら原作を読んでいるにも拘わらずどんな場面がカットになってるかがわかっていません。
これぞ原田マジック!?みゆきちゃんから返ってきたら、また読みなおしてみようっと。

素晴らしい歌声を聴かせてくれたみゆきちゃんは毎回終演後に生徒さん達に囲まれていました。
みゆきちゃんの生徒さん達はみんなマジメな感じでした。
皆さんサーティーズも観に来て下さいねー!

ばらし終了後、お楽しみの打ち上げにも参加させていただきました。
キンダーさんの打ち上げでは、「乾杯」後「ご歓談タイム」を経て「大入袋授与式」が執り行なわれます。
この時原田さん自ら一人づつにコメントを付けて渡してくださるのですが、このコメントがもう、お腹が捩れるほど、最高に可笑しいんです。私はこのコメント聞きたさに打ち上げに出席させていただいてるようなもんです。
ちなみに私は毎度『「サーティーズ」という女性ばかりでやってる劇団があります。いいですね、そこには制作がいるんですね』というコメントをつけていただいてます。…これは別にフツーな感じですねぇ。頂く時緊張するので気がついていませんでした。
次回はなんか場内大爆笑になるような事を言ってもらえるように頑張ろう!っと。

昨日は畏れ多くも客演の大御所・内山森彦さん、うえだ峻さんのお向いに座らせて頂いたのですが、「授与式」のあとの「ご歓談タイム」で内山さんが客演の福寿直子さんに、うえださんが同じく客演の加藤奈緒美さんに、其々
「舞台とは」「役者とは」といったようなことを話していらっしゃるのをステレオで盗み聞きし、勉強させて頂きました。「あー、やっぱり役者さんていいなー」と、久々に思いました。
公演本番の緊張感を味わい、次のサーティーズの公演に対する意欲もまた湧いた数日間となりました。



 
 

Vol.84

去年「12月8日は何の日か知っていますか?」という街頭インタビューをNHKのニュースでやっていました。
私は?@「津田梅子の誕生日」?A「ジョン・レノンの命日」?B「真珠湾攻撃」…の順で浮かぶのですが、そこに出て来た方々はたいていは
「知らない」か「ジョンの命日」と答えていました。そのニュースは「真珠湾攻撃の事を言う人はほとんどいない」という話題から始まり、
あの攻撃に関わった方の話なども紹介して、戦争の悲劇を語り継ごう、という内容だったように記憶しています。
その時初めて知ったのが「モーツァルトの命日」。実にいろんな事の起きた日なんですね。
ってだから何、って話なんですが。一番言いたいのはその話題からもう一年が過ぎてしまったんだなぁ、という事だったりして。
ちなみに?@ですが、なぜそれが一番に出てくるかというと、小学校5年生の時まで話が遡ります。
12月8日の朝の学級会で先生が同じ質問を私達にしました。先生は「真珠湾攻撃」の話をしたかったのですが、指された山本くんが
「津田梅子の誕生日」と答えたのです。先生がちょっと驚いて「お前、よく知ってるなぁ」と言ったところ山本くんが「俺と同じ日だから」と答えたのです。
その時の山本くんの様子がなんとなく好ましく、20数年経っても思い出す、ということなんです。
つまり12月8日は山本くんのお誕生日でもあったんですねー。おめでとう!って、誰だよ。って話ですいません。
毎年12月8日になると、「ああ今年もこの日がきたか」と思います。それは戦争の事なのか、ジョンのことなのかはわかりませんが、なんとなく
なかった事にして欲しい気分になるのです。(戦争とジョンを同列に考えるのもどうかと思いますが。)そしてその事を忘れたくて
山本くんのことを思い出すのかもしれません。長い間この日の私を支え続けてくれている山本くんに感謝!です。

12月6日
先日来お知らせしております、キンダースペースさんの『えれくとら』の稽古中、みゆきちゃんに用があって稽古場にお邪魔しました。
舞台の原寸を取る為「彩の国さいたま芸術劇場」を借りている、という事だったのでほとんどお散歩感覚ででかけました。
かつて見た事もないほどの大きな稽古場だったのでビックリしちゃいました。きっと一日の使用料もビックリしちゃうんだろうなぁ…。
連日長い時間の稽古でありながら皆さんお疲れのご様子もなく、初日に向けて気合充分、といった感じでした。
久しぶりに原田さんの細かい演出を間近に拝見して、ワクワクしながら帰ってきました。舞台のイメージがわかったので、実際に劇場で明かりも入って、という状態を見るのが尚の事楽しみになりました。
さあ、その公演がいよいよ今週水曜日、初日を迎えます。



 劇団キンダースペース 第24回公演 『えれくとら』
【12月11日(水)〜12月15日(日)  シアターΧにて】

お問い合わせ・ご予約はhttp://www.bekkoame.ne.jp/~kinder/まで
「深水扱い」とお申し付けくださいませ。
(当日の窓口でも承ります。)
11日、13日、15日は私も受付におりますので、どうぞお気軽にお声をおかけ下さいませ。
皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております。>^_^<



 
 

Vol.83

2002年も残すところあと一月となりました。「12月」と聞いただけで気忙しくてなんだかユーウツになります。
やらなきゃいけない事だらけ、しかも面倒な事ばかり…。ふ〜。
などとグチグチ言わずに、楽しみながらササッと片付けられたらどんなにステキなことでしょう。あー、カリスマ主婦が羨ましい
…。

それにしても寒い日が続いています。真冬になると必ず私の指先に起こる「アカギレ」が師走の訪れと共に早くもできてしまい、液体絆創膏の手放せない日々が始まりました。去年使っていた物を出して使おうと思ったら、キャップはきちんとしていたのに中で固まってしまっていて全然役に立ちませんでした。
そういえば去年も同じ現象の為に季節初めに新しく自宅用と職場用にそれぞれ1本づつ買ったのでした。
2本とも半分以上残っているのに使えなくなってしまい、妙にクヤシイので今年は1本だけ買って持ち歩く事にします。
考えてみると、1本丸々最後まで綺麗に使いきった、という事がかつてなかったような気がします。
よーし!今年はこの1本を最後まで使うぞ!って一体なんの決意表明なんだか。
せめて「今年はもうアカギレを作らないぞ!」くらい言ったら良いのに…。相変わらずトホホな私。

12月1日
パントマイマーの松元ヒロさんのソロライブを観に松戸市民会館へ行って来ました。
この会は「特定非営利活動法人松戸子ども劇場」という団体の主宰だったので「子どもづれでないと入れないんじゃないか」と思ったのですがそんな事はなく、「大人一人」という方(私もコレ)も「大人だけのグループ」の方もお見えになっていました。
松元ヒロさんはパントマイムがご専門ですが、時事ネタのコントを得意とされていて、小泉首相やブッシュ大統領から一般家庭の主婦まで様々な人に扮して、暗い世相、キビシイ社会を見事に笑いに変えてくれます。
声を出して笑うのは健康によい、とされていますが、実際にがん細胞をやっつける働きがあるそうです。(大まかな話ですいません)
と言うことは、私なぞはよく大声で笑っている方だと思うので知らないうちにガン細胞を退治しているかもしれません。
…あ、だから体調が悪いのか…?なんちゃって。
ヒロさんの仰るには「最近は電化が進んでなんでもリモコンやスイッチ一つで動かせてしまうので、パントマイムがやりにくい」と言うことでした。
そこで最後の演目は「一昔前のクリスマスの日のお父さん」を題材に、グロースタータの照明器具やマッチ、ツマミを引っ張って点けてチャンネルをガチャガチャ回すテレビなど、懐かしい風景とほんのりとした家族愛を描いた作品でした。
ヒロさんの登場から笑い続け、最後にほっこり暖かい気分になれた、とてもたのしい1時間半でした。


さて、今週もお知らせです。
深水みゆき出演の 劇団キンダースペース 第24回公演 『えれくとら』 
【12月11日(水)〜12月15日(日) シアターΧにて】
がいよいよ来週に迫って参りました。
ご予約はキンダースペースHP http://www.bekkoame.ne.jp/~kinder/
にて承っております。どうぞ『深水扱い』でのご予約よろしくお願い申し上げます。
直前まで予定がわからないという方は当日の窓口でお申し付け下さいませ。
皆様の御来場心よりお待ち申し上げております。



 
 

Vol.82

風25号の接近で寒い雨が降っています。この時期に台風とは意外な感じがしますが『暑い時期の特産物』という訳ではないそうです。
風邪の後遺症か、治りきっていないのか、毎朝なかなか起きることが出来ません。昨年あたりから「『○○せねば!』と思って無理に頑張るのはよそう」と積極的に取り組んでいる(?!)ので出勤に間に合えばいいやと時間ギリギリまで寝てしまったりしています。
そのくせ「こんなことで良いのか!」と自分を責めたりして、なんだかなー、と言う毎日です。

11月18日
昨年11月29日にお亡くなりになったジョージ・ハリスンの遺作アルバム『BRAIN WASHED』が発売になりました。
新譜を発売日に買うなんて久しぶりのことです。
新しいレコードに針を落とす瞬間(CDなのでこの表現は間違ってますが)の期待感、緊張感に加え「果たして冷静に聴く事が出来るか」という
不安もあってかなり複雑な心境でしたが、ウクレレの軽快な音が響き出したとたん、ジョージ・ワールドに吸い込まれていました。
インストゥルメンタル1曲を含む全12曲は、明るく美しい旋律に人生や社会についての深くて辛辣な詩、と言ういかにもジョージらしい作品ばかり。
歌声も、病魔に襲われているとはとても思えません。
1回目に訳詞を読みながら聴いた時はやはり冷静ではいられず、涙、涙、たまに鼻水、の繰り返しでしたが、
最後まで聴き終えた時、ジョージの安らかなる魂がどこか遠くの高い所から見守ってくれていると思えてきました。
もちろんジョージは私の事なんて知る由もないのだけれど、でもきっとそんな気がします。
この一年、ジョージの声を聴くのが辛くて意識的に避けてきましたが、このアルバムはどんなに辛くても聴いて聴いて聴きまくろうと
思っています。それが私のジョージへの供養でもあります。
…なんて私なんぞの思い入れを聞かされて興醒めされると困るのですが、今までジョージのソロを聴いた事のない方にも
是非聴いていただきたいアルバムです。素晴らしいギターワークが楽しめる事うけあいです。

今年もまた獅子座流星群が観測されたようですが、私の家の辺りは当日雲っていたので、チャレンジしませんでした。
近年天体関係の話題が昔に比べて多くなっているように思います。世の中が世知辛すぎるので星空にロマンを求めるのでしょうか。
高校時代に国語(現国も古典も)を教わった市村先生が彗星を見つけたと言う記事が新聞に出たのはもう10年も前の事だったと思いますが、
その『市村彗星』も今頃どこかで輝いていることでしょう。

今週もお知らせです。
12月11日(水)〜12月15日(日)シアターΧにて上演される
劇団キンダースペース 第24回公演 『えれくとら』 に、深水みゆきが出演いたします。

公演についての詳細は劇団キンダースペース公式サイト
http://www.bekkoame.ne.jp/~kinder/にてご覧下さい。
チケットご予約の際は是非『深水扱い』とお申しつけくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。


  Vol.81

 3週間にわたって患った風邪も、ようやく回復の兆が見えてきました。…は〜、長かっ
た。 もう二度と風邪はひきたくありませんが、これまでの経験から言ってそんなことはまず 無理でしょう。
せいぜいうがいとビタミンCの摂取を心掛けるようにします。

11月11日
 元ビートルズのポール・マッカートニーの9年振りの来日公演がスタートしました。
 私もビートルズのファンですがポールの来日公演には行った事がありません。今回もコ
ンビニなどで先行予約のポスターが貼られているのを 見たりしていましたが、結局チケットは取らず終いでした。
新聞記事で演奏曲目を見たら、36曲の内23曲がビートルズ時代のものでした。
1991年にジョージ・ハリスンが来日した時(この時はもちろん行きました!)も半
分くらいがビートルズ時代のものだったと記憶してますが、
「ビートルズ」は偉大になりすぎて、本人達でさえも超えられない存在なのかもしれま
せんね。

        今回のツアーでポールは昨年亡くなったジョージへの追悼として「SOMETHING」を歌ったようです。
きっと会場にいたら涙なくしては聴けなかったことと思います。
   ポールも還暦ということでこれが最後のワールドツアーだと言われていますが、若く美
しいパートナーを得た事でもありますので まだまだ頑張って欲しいと思います。

   今年に入ってからNHK教育テレビの土曜日あたりに放送している「芸術劇場」という
 番組で、わりと新しく面白そうな舞台をやっていると言うことに  気がつき、見ようかと思ったけど高くてやめた、とかチケットが取れなかった、とか所 謂「見逃した舞台」を何度か楽しんでいます。
  先週の放送は6月にパルコ劇場で観た『ダブリンの鐘つきカビ人間』でした。この舞
台は面白かったのでまたビデオに録って観ました。
 たった半年前に観た作品だったのに細かい部分については忘れていたりして、「ははー
 なるほど」などと思いながら、そういえば 会場でDVDの予約受付をしていたことを思い出し、ちょっと得した気分になりました。まあもちろんDVDには稽古風景だのインタビューだの お金を出さなきゃ見られないモノなどもいろいろ入っているのでしょうが…。
いいですねー、そういうのがバンバン売れる芝居。サーティーズも次回公演で予約を受け付けてみちゃおうかな。
 過去の作品のビデオもありますので、御希望の方はどうぞお気軽にお申込下さいませ。



 
 

Vol.80

11月に入り木枯らし1号なんかも吹いたりして、限りなく冬に近づいてきました。プロ野球も日本シリーズがジャイアンツの圧勝で幕を閉じ、今朝の新聞も「駅伝」「ラグビー」「フィギュアスケート」などの話題が大きく掲載されて、スポーツの世界も冬景色になってきているようです。
今日、17時過ぎの埼京線(下り)に乗っていたら新宿からどどどっと乗りこんできた人達がみんな赤くて車内が真っ赤になりました。
今日はサッカーJリーグのナビスコ杯決勝戦が国立競技場にて行われたのでした。その赤い人達の暗い表情から、浦和レッズは負けたんだな、と察知しました。うう、残念。浦和はJリーグ発足時からの参加チームの中でも数少ない無冠のチームなので、今年は是非勝って欲しかった…。
国立競技場に足を運んだ春日亀さんの御主人さまは、目の前で愛するアントラーズが優勝するのを見て、さぞや嬉しかったことでありましょう。
うらやまし〜。でも午前中ジャイアンツの優勝パレードを見て(TVでですが)感激を新たにしたので、まあ良しとしましょう。
世の中ふたつ良いことはないもんです。

約二ヶ月ぶりに麻里ちゃんのTV出演がありました。
あまり家にいる事のない私には馴染みの薄いTBS系『ベストタイム』。お昼の情報番組だという認識しかなかったので、
「本当にこの番組で再現モノがあるのだろうか、麻里ちゃん、番組間違えてない?」なんてかなり疑ってかかっていましたが、恐る恐るビデオを見たら出てました!毎回そうなんですが、まずビデオを頭まで戻し番組名を確認し、聞いていた内容のキーワードが出るまで早送り、ここだ!というところで再生にして登場を待つ。そして本人確認。1回目は役名、役柄や、(本人に)妙なところはないかをチェックして巻き戻し、もう一度じっくり見る、といった手順になっています。今回は、結婚20余年。3度に渡り浮気をされた主婦が慰謝料をどれくらい請求できるか、という相談者の役でした。しかもその3度の浮気を楽しむ御主人の役が『会話する人』『鏡の国のシンデレラ』でお世話になった眞矢野靖人さんだったのでビックリ&大笑いでした。
麻里ちゃんと眞矢野さんは夫婦役とか恋人役が多いんですよね。
番組では「浮気には2つの時効がある」と力説してしました。浮気に対する慰謝料は「その事実があったこと(相手の特定も含む)を知ってから3年以内」で「その事実があったのが20年以内」であれば請求できるそうです。…暮
らしのワンポイントアドバイスでした。どうぞお役立て下さい??

さてここでお知らせです。
12月11日(水)〜12月15日(日)シアターΧにて上演される
劇団キンダースペース 第24回公演 『えれくとら』に深水みゆきが出演いたします。
『アンチゴーヌ』『オレステス』に続く、キンダースペースの「ギリシャ悲劇3部作」の最後を飾る舞台です。
どうぞご期待下さい。


Vol.79

創設100年目のアメリカ・メジャーリーグベースボール(MLB)のワールドチャンピオンの栄光を、たった今、アナハイム・エンジェルスが見事に勝ち取りました。サンフランシスコ・ジャイアンツの新庄剛選手は、惜しくも今回は「日本人初のワールドチャンピオン」を逃しましたが、3試合に出場、ヒットを放つなどの活躍を見せてくれました。第1戦で新庄選手がバッターボックスに入った時、「日本人初のワールドシリーズプレーヤー」と言う英字幕が出たのを見て、嬉しくなりました。数年前に一度「引退発表」をした彼ですが、思い留まり、更にMLBで頑張った甲斐があったと思います。日本では「宇宙人」などと呼ばれた彼ですが、その「宇宙人」の部分がMLBでの活躍に多いに役立っているんだと思います。
来シーズンもより一層の活躍を期待しています!

日本でも「日本シリーズ」が始まりジャイアンツが2連勝中です。ジャイアンツとライオンズの対戦だと、「東京と埼玉の対決」で全国的にはあまり面白くないんじゃないかと思ってしまうのですが、両チームとも古くからの根強いファンがいるし、「因縁の対決」な感じも
あって盛りあがるんでしょうか。なぜか野球の贔屓のチームというのは父親譲りな場合が多いですよね。私も父とは特に仲が良い訳ではありませんが野球に関してだけは気が合い、子供の頃からジャイアンツを応援しています。父は大のジャイアンツファン、母と姉は特に野球に興味はないくせに「ジャイアンツだけは嫌い」と言う環境で育ち、夫も「大アンチジャイアンツ人間」ですが、この先もジャイアンツファンであることは変らないと思います。
(って言っても、応援団に入ったり、グッズが貰えるからと言って読○新聞を取ったりはしていませんが。)
今年は松井秀喜選手がFAを取得するというのでかなり以前から話題になっていました。個人的には是非今シーズン念願の三冠王を取って、来期はMLBへ行って新たなる活躍をして欲しいと思っていたのですが、惜しくも三冠がならなかったので、今後の動きが気になるところです。
相手がホークスだと優勝セールの関係で悩むのですが、今年は迷うことなくジャイアンツに勝って欲しいと願う今週の私です。

まだ10月というのに、しかも例年ならこの時期はもっとお天気が良くって暖かいはずなのに、「11月中旬並み」の寒さが続いてます。
お蔭で、私もすっかり風邪をひいてしまい、苦しい毎日です。って言ってる割には野球とか見ちゃってるんですけど。
外は寒く、ビルの中は暑い。しかも電車ではいまだに冷房が入ってたりして、一体どこに合わせて着る物を選べばいいんだ、って感じなんですが、どうぞみなさまも充分お気をつけいただいて、晩秋を楽しんでいただきたいと思う次第です。

この秋は見たい映画が沢山あるので、早く風邪を治して街に繰り出したいと思っています。
面白い作品に出会ったらまたこの場で御紹介させていただこうと思います。>^_^<


Vol.78

ここのところ雨が続いて、気温もめっきり低くなってきました。街中ではウールニットの帽子にたっぷりめのタートルネック、足元はロングブーツと言うような、すっかり冬仕度の方を多く見かけるようになりました。ええー、いくらなんでもちょっと早過ぎない?と暑がりの私は思いますが、
ファッショナブルに生きるには1歩も2歩も先をいかないとダメなんですね。私もそろそろ冬服を出さなくては…。
って、衣替えはもうとっくに過ぎてましたか…。またしてもとほほな私でした。

10月の番組改編で各局新しいドラマが始まっています。
今シーズンはなかなか面白そうなのが目白押し!という感じですが、なかでもオススメなのは水曜日です。

テレビ朝日系21:00からの『相棒〜警視庁ふたりだけの特命係』は以前土曜ワイド劇場で何度か放送されていたものがレギュラー化されました。
水谷豊さん、寺脇康文さんの主演ですが、その2人を邪魔に思い、どうにか解雇したいと考えている警視正の役を演じているのがサーティーズになにかと御縁の深い、真夏座の小野了さんです。制服姿が凛々しくてすてきです。
同じ時間にCX系で始まった松本幸四郎さん主演の『天才柳沢教授の生活』も面白そうです。でも水曜はたいてい仕事なので『相棒』をビデオに録る私には見る事ができそうにありません。残念。

22:00からは日テレ系の『サイコドクター』。竹野内豊さん主演のサイコサスペンスです。第1回の放送には大好きな松元ヒロさんが御出演でした。竹野内さんが通うカフェバーの従業員をスタジオライフの及川健さんが可愛らしく演じてらっしゃいます。私の職場に及川さんの大ファンがいますが、彼女の心はさぞかし喜びと不安で千千に乱れていることでしょう。

そして23:15からはCX系の『HR』。あ、今気付きましたがこれって『ER』の捩りですかねぇ?
三谷幸喜氏作、香取慎吾さん主演の学園もの(?)です。
昔のアメリカの大ヒット番組『ルーシーショウ』のような笑いの世界を目指してスタジオにお客さんを入れて公開録画をしているということですが、
テレビとは思えない役者さんの発声が妙に笑えます。國村準さん、白井晃さん、戸田恵子さんなど御出演の皆さんがそれぞれイイ味を出してくれています。

そういえば9月の特番の時期に放送されたキョンキョン主演の『恋を何年休んでますか・スペシャル』を録るだけ録ってまだ見てませんでした。
『恋を何年休んでますか』は去年の秋ムチャクチャはまったドラマでした。
この前楽しんだ「生キョンキョン」の感じを忘れないうちに見る事にします。


Vol.77

10月10日
爽やかな晴天に恵まれた旧「体育の日」のこの日、紅葉を楽しもうと、黒部ダムへ行きました。
大宮発6:52のあさま501号で長野到着8:04。長野駅8:30発の特急バスに揺られる事1時間半。黒部ダムの長野側の玄関口・扇沢に着くと、すでにちょっといい感じの紅葉が見られました。
関西電力のトロリーバスに乗り、長野県と富山県の県境を通り過ぎると黒部ダムに到着です。
長い階段を登るとそこはダムを一望できる展望台になっており、平日の午前中にも拘わらず多くの人で賑わっていました。
展望台からまた長い階段を降り、黒部湖に掛かる放水している橋へ行くとかなりの風が吹き上げて、お腹が冷えそうになりました。
橋を越え、黒部湖駅からケーブルカーに10分乗ると、黒部平に到着。その先のロープウェイに乗るには予め渡された整理券番号が呼ばれるまでそこで待たなければならないのですが、そんな人達の為に富山県名物ホタルイカの燻製やら氷筍水やら、お土産物がいろいろ販売されていました。
私達はロープウェイには乗らず、そこから歩いて上を目指そうということにしていたのでそこではお土産物には目もくれなかったのですが、2度とそこに戻る事はなく、後になって「あの時ホタルイカを買っておけばよかったね」と後悔する破目になりました。

黒部平にはちょっとした庭園があり、高山植物の季節には可憐な花達を見ることができそうです。
そこから上を目指す為の道を探しましたがなかなか見つからず、しばらくうろうろしてようやく見つけ歩き出しました。あれだけ乗り物が発達してラクに上に登れるとなると、わざわざ「歩いて登ろう」と言う人もいないらしく、道はあまり人の踏み込んだ様子はありませ
んでした。日頃は、どんなに名のないような山でも登り下りの行程で4〜5組の登山者には出会うものですが、この日この山道で出会ったのはたったの一人でした。1時間も歩いた頃、標高2000mを超えたあたりだと思いますが、そこで「天然ゴブラン織り」とも言うべき素晴らしい紅葉を目の当たりにしました。まったく濁りのない澄きった青空に美しく映える赤や黄色が浮世の憂さを晴らしてくれるようでした。
この美しい景色を眺めながらのお昼は例えそれが冴えないおにぎり(?)でも最高!の気分です。
今回は休みが2日間だったのでここから黒部湖まで歩いて降り、トロリーバスで扇沢まで戻り、それからまたバスで大町温泉郷へ行きそこで1泊しました。
それにしても今回は筋肉痛が凄かった!如何に日頃運動していないか、という事なんですが。そして山歩きの後の温泉がこれまた最高!
久々に「山&温泉の旅」を満喫しました。

今度はもっと長い休みの時に『トロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバス・高原バス・ケーブルカー』と乗り継いで所要5〜6時間の『立山・黒部アルペンルート』を一通り堪能し、富山でホタルイカを楽しみたいと思っています。



 
 

Vol.76

10月に入りました。この時期は学園祭シーズンですね。学生時代を御茶ノ水で過ごした私は明治大学の学園祭で思うように学校から駅まで歩けなかったことを思い出します。大好きだったロックデュオのライブを追いかけていろんな大学の学園祭にも行きました。
私達自身は「秋の集い」という文化祭で狂言やダンスを御披露いたしました。その頃ダンスの授業や舞台で使った当時のヒット曲が今また脚光を浴びています。

パルコ劇場にて上演中の『おかしな2人』でも、客入れからブリッジ、客出しまで80年代のヒット曲(「女編」ではノーランズやマドンナ)を使っていて、暗転中にひとりでノリノリになってしまいました。
この『おかしな2人』チケットが発売されるや否や完売でチケットが取れなかった、という話を以前ここに書きました。
その後追加公演が決定し、その発売日に朝イチで近所のチケットぴあにて手に入れることができました。
そのチケットぴあは日頃よく利用しているのですが、その日は発売日としては珍しく平日で、土日には見かけないおばさんスタッフがいました。
店の壁に「『おかしな2人・追加公演』は人気公演の為、発売日にお越し頂いても売り切れる場合がございます」なんて張り紙があってひょえー、と思っていたらそのおばさんが「この舞台人気なんですねー」と言うので「いろんな所で優先もやってたみたいですしね」な
どと話していたらチケットが取れたらしく「ぴあマップホール」を捲りパルコ劇場の頁を開いて席を示してくれたのですが、その時のそのおばさんの一言。
「あら、パルコ劇場って、小さいんですねぇ」…絶句。

さて、その『おかしな2人』舞台はアパートメントの一室。高校時代の女友達5人でクイズゲームを楽しんでいるところに、別の友人が離婚したと言って転り込み、同じく離婚して数ヶ月というその部屋の住人と同居を始めるが…。というお話。
小林聡美さん演じる散らかし好きのオリーブと、小泉今日子さん演じる家事好きのフローレンスの丁丁発止の掛け合いが見所、なんでしょうが、
キョンキョンがビックリするほどキョンキョンでした…。廻りが皆さん舞台やドラマでおなじみの巧者揃いだったので余計目立ってしまった感じは否めません。
んー、今更ながら芝居ってムツカシー。オリーブがエレベーターで知り合った上の階に住むスペイン人兄弟の高橋克実さん、八嶋智人さんは息の合った演技で場内の大爆笑を誘っていました。
私が一番印象に残ったのは深浦加奈子さんの抜群のプロポーションでした。って、スケベオヤジか。
高橋克実さん、八嶋智人さん、深浦加奈子さん、広岡由里子さんは男編・女編のどちらにも御出演(しかも違う役)で、8月31日〜10月14日の東京公演、10月19日〜10月30日の大阪公演、全92ステージにフル出場されるようです。
役者はやっぱり体力ってことでしょうか。千秋楽まで、ご健闘をお祈りします!


Vol.75

運動会の季節がやってきました。昨日の日曜日も近所の小学校からそれらしい曲が聞こえてきたので
思わず「1組リード1組リード、おっと4組バトンを落とした!」などとクラス対抗リレーの中継ごっこを独りで楽しみました。あほか。

9月25日
水曜日だったので千円で、ヒュー・グラント主演『アバウト ア ボーイ』を見に行きました。
「ヒュー・グラント自身が惚れこんだベストセラー小説の映画化」「『ブリジット・ジョーンズの日記』男性版登場!」などという謳い文句に躍らされたわけでもなかったのですが…期待しすぎていたことを反省しました。
昔『見てから読むか、読んでから見るか』というコピーがありましたが、これは読むだけの方が面白いかも、なんて言い過ぎかな。
でもまあヒュー・グラントが見られたからいいか、と言うことにしておきます。って千円しか払ってないくせに偉そうに。

9月27日
銀座みゆき館劇場に栗田かおりさん御出演の演劇プロジェクト・天馬公演『ロンリーハート』を観に行きました。
ケネディ大統領やキング牧師の暗殺、ベトナム戦争などで大きく揺れ動いていた頃のアメリカ・ミシシッピ州を舞台に、心に深い傷を持ちながらも懸命に生きる三人姉妹の物語でした。
前日に『よど号事件』のドラマをビデオで見た時にも思ったのですが、時代背景についての知識が私にもっとあれば、尚深い理解が得られただろうな、というのが一番の感想でした。
キンダースペースの原田さん、瀬田さんご夫妻もちょうどいらしていて、帰りにビアホールにていろいろとお話を聞かせて頂き勉強になりました。
その帰りの電車が物凄い混雑で、ドアのところに立っていたのですがガラスが割れるんじゃないかと言うほどにギュウギュウ詰でした。
考えてみれば給料日直後の金曜日でした。

9月29日
紀伊国屋サザンシアターに春風亭昇太師匠の『古典と私』を聴きに行きました。
昇太師匠は一昨年この『古典と私』で芸術祭大賞を受賞されていますが、新作落語の方がお得意で、普通に古典落語を聴くのとは全然違った面白みがあり、つい足を運んでしまう会です。って、これ褒め言葉ほなってますか?勿論そのつもりなんですが。
ゲストで御出演の女性太神楽曲芸師・柳貴屋小雪さんがとても素敵でした。
…今週はなんだか『観たもの自慢』のようになってしまいました。^_^;


Vol.74

「秋分の日」というだけあって、すっかり秋らしくなりました。昨日もいつもの駅までの道を歩いていたらふと金木犀の匂いがしてびっくり。
まさに「小さい秋みぃつけた」という気分になりました。
今月に入って、野球界では阪神の星野伸之投手、横浜の石井浩郎選手が、相撲界では貴闘力関、寺尾関が相次いで引退を表明しました。
スポーツの世界は仕方ないとはいえ、こうして同世代の人達が第一線から退くというのは実に淋しい限りです。
今後も後進の指導などでの御活躍を期待しています。

9月18日(水)
都内のほとんどの映画館では水曜日は「女性サービスデー」で、封切り映画が千円で見られるありがたい日となっています。
この日休みだったので日比谷にヘレナ・ボナム・カーター主演の『記憶のはばたき』を見に行きました。
H・B・カーターを見るのは’92の『ハワーズ・エンド』以来です。ヘレナと言えば『眺めのいい部屋』の印象が強く残っていて、どんな風に歳をとっているのかなぁ、というのが一番興味を惹かれたところです。
実は『眺め…』の当時、授業でその感想を話していたら、先生に「あの女優とあなたは雰囲気が似ている」などと言われ(ファンのみなさん、ごめんなさい^^;)意外ながらも嬉しかったりした事もあり、尚更今の姿が見てみたかった、というのもあります。
以前『ショコラ』でジュリエット・ビノシュを見た時、「うわー!ちょっとおばさんぽくなってる!」という印象があまりにも強くショックだった
(映画はとてもよかったです)のでちょっと不安もあったりしたのですが、役柄を考慮してもほとんど変ってなくて安心しました。
話の内容は「お弔いはきちんとしましょう」って言うような感じでしたが(?)、舞台となっているオーストラリアの風景が静かでなごみました。
来月はジュリエットと同い年の小林聡美さん、ヘレナと同い年の小泉今日子さん主演の「おかしな二人」を観に行きます。
丁度この2組の女優さんの間に挟まれた歳の私としては、気合を入れるのに良いきっかけになるんじゃないかと思っています。って、これから女優を目指すって訳ではありませんが。
スポーツ界と違って、年齢なりの世界を作っていける役者と言う仕事に、私は一生憧れ続けることでしょう。

松永麻里・出演情報!
9月27日(金)TBS系18:55から放送の『スーパーフライデー 実録!犯罪ミステリー みのもんた 女の事件簿 時代を騒がせた5人の女たち』
(長い!)に麻里ちゃんが登場します。今回は同僚のホステスを殺し、時効寸前に逮捕されたあの福田和子と喫茶店で知り合った友人の役だそうです。是非お見逃しなく〜!


Vol.73

先週の日曜日は渋谷の公園通りであるパレードを見物していて、しっかり日焼けをしてしまったと思いきや、
ここのところ秋雨前線の影響で関東地方はめっきり涼しくなりました。ようやく秋がやってきたようです。
それにしても「秋雨」ってなんて素敵な響きなんでしょう。
「秋の夜長」「中秋の名月」「秋桜」…「秋」とつくだけでなんだかとってもロマンチックな感じがします。
冬が来るまでの2ヶ月半の間、秋の空気、秋の気配をめいっぱい楽しみたいと思います。

9月15日は敬老の日とあって、ここ数日「長寿世界一」とか「90歳を過ぎても元気に現役」などという輝き続ける御老人達の話題が多くなっています。なかでも目を惹いたのは銀座でバーを経営している有馬秀子さん、100歳。1951年の開店以来、毎日4時間の睡眠で休まずお店に出るそうです。
長寿の方がテレビや新聞で紹介される時、必ずと言っていいほどその秘訣をたずねますが、実に人様々で面白いですね。
魚を毎日食べる人、豚肉は毎日欠かさないと言う人、バターを一匙掬って舐めるという人、ビックリするほど粗食の人。
早起き早寝が基本、という人もいれば有馬さんのように睡眠時間の少ない人もいたりして。
なんと2日間寝続けて2日間起き続けている、という人もいらっしゃいました。
ということは、万人に当てはまる長寿の秘訣なんてないんだな、と言うことですよね。思い思い、自分の過ごし易い方法で日々暮らしていらっしゃるようです。共通するのはたぶんクヨクヨしたり過去を振り返ったりせず、物事を前向きに考える事なんじゃないかと思います。
私は割と早くに祖父や祖母とお別れしてしまったので、長寿の方々を見るとそのお孫さんたちが羨ましくなります。
一番長生きをした母方の祖母(享年92歳)は、1970年代半ばに祖父が亡くなってから独りで海外旅行をしたりするようなちょっとシャレた感じの人でした。あの祖母が今も元気でいてくれたら、きっとサーティーズの舞台も観に来てくれたに違いありません。
それを思うと尚更、もっと長生きして欲しかったなぁ、なんておセンチな気分になるのでした。
…そういう自分は全然長寿願望がありません。30代後半にして日々の暮らしにこんなに疲れているのに、これがあと何十年も続くなんて
考えたくなーい、という感じです。クヨクヨしてばかりだからそんなに長生きもしないと思いつつ、「憎まれっ子世に憚る」とも言うし
…。
何はともあれ、生きている間は楽しく暮らしたいものです。

少し先の話ですが、みゆきちゃんがキンダースペースさんの12月本公演『えれくとら』に出演する事になりました。キャスティング等、詳細は情報が入り次第御報告申し上げます。どうぞお楽しみに!


Vol.72

今日9月9日は「救急の日」です。単なる語呂合せだとは思うのですが、一般市民の私達は何を心掛けたらよいのやら…。
救急箱の整理とか、路上駐車をしないとかかなぁ。あ、日頃救急活動をなさっている方々に感謝すれば良いのかな。我家のすぐ裏に大きな救急病院があるので、救急車の音は生活の一部、というくらい位おなじみになっているのに、自分が腸炎で入院した時は歩いて行って救急入り口から入ったというなんともマヌケな私。まあ、できればお世話にならない方がいいですね。

9月6日
久しぶりに独りで映画を見に行きました。シネスイッチ銀座で13日まで上映中の『月のひつじ』です。
舞台は1969年7月、オーストラリアのパークスという田舎町。羊しかいないというこの町に建てられた巨大アンテナで人類初の月面着陸の映像を受信することになり、トラブルを乗り越え歴史的偉業を成し遂げた技術者とそれを取り巻く町の人々の姿を描いた感動の実話です。
広大な草原にドカンと聳え立つアンテナ。その前を走る羊の群れ。地元の技術者とNASAから派遣されてきた米人技術者との反目と和解。一見相容れないもののように見えても、時の流れと共にいつしか融合することのできる素晴らしさを感じました。
作品自体はよかったのですが、邦題になんとなく違和感を覚えました。原題は『The Dish』。そのままやん、と思わず突っ込んでしまいそうですが、むしろその潔さをそのまま活かして欲しかったような気もします。なにしろ羊は草原を走るだけで特に何をするわけでもないのです。
『月のひつじ』なんて言うと、月に行った羊の物語のようですよね。内容を知らず題名に惹かれて見に行っていたら「羊の話はいつになったら出てくるのよ-!』と怒っていたかもしれません。
終映後ロビーで知ったのですが、公開前に劇場で販売された前売り券には「月の土地1エーカーの権利書」が着いていたそうです。
この日は「女性サービスデイ」で900円で観られてラッキー!と思っていましたがその事を知った途端に劇場で前売り券を買わなかった事を後悔しました。月の土地を持っているなんて、なんてロマンチックなんでしょう。
このアンテナは今もNASAに協力しているそうです。今度オーストラリアに行く時はパークスを訪れようと思います。

9月8日
9ヶ月ぶりに砧のアジトにメンバー5人が終結しました。
持ち寄った原稿を読んだり、先日の麻里ちゃんのVTRを見たり、場所を下北沢に移して次回作について熱く語っている内にあっという間に時は流れ、慌ただしく別れる事となりました。なんだかとっても駆け足で、ううーん、実にサーティーズ的。
また近い内に全員集合できる日が来る事を切に願う次第です。


Vol.71

暑い暑い8月がようやく終わりました。今年はまた異常でした。でもきっと来年はもっと異常になるでしょう。
先週鶴見川に姿を現した「あごひげアザラシのたまちゃん」がまた行方を晦ましたようです。なんていうと人聞き悪いですが。
新たにやって来た台風16号を察知して安全な場所に泳いで行ったのでしょうか。今度はもっと水質の良い川に行ってね。
殺人だ、原発トラブルだ、と「よくもこんなに」と思うほど悪いニュースしかない今の日本に少しでも潤いをくれたたまちゃんなので、できれば元気に生まれ故郷に帰って欲しいと思います。

しかしまあ、ほんとにキビシイ残暑です。しかもしばらく続くそうです。
こんな事では秋の訪れはいつになるのやら。
私の利用するスーパーマーケットの食品売り場では昨日早くもおでんコーナーが拡大されていましたが、
ちょっとまだ「おでん気分」にはなりませんよね。
食品売り場と言えば「魚を食べると頭がよくなる」でおなじみの『お魚天国』が全国的に大ヒットとなりましたが、最近お肉のコーナーで
二匹目の泥鰌を狙うかのように「?塔rーフ君、ビーフ君」と牛肉販促ソングが流れています。食肉業界もいろいろと大変なのに歌ってる場合か、
と思いますが、だからこそ歌っているんだ!というところなのでしょう。
そういえば一昨年、去年とおでんの販促ソングも流れてましたっけ。「?唐ィでんおでん、ちくわはんぺん、おでんおでん、今日はおでんの日」
おでん業界は特に問題もなさそうなので実にノンキな感じがいいですねー。
「ビーフ君」の方は気がついてからまだ日が浅く、しかも音があまり良くなく聞き取りづらいので歌詞がよくわかっていません。
これから現地に赴き、聞き取り調査をして来ようと思います。全貌が明らかになり次第ご報告いたします。…んな、大袈裟な。

先日ご案内いたしました麻里ちゃん出演番組がわかりましたので改めてお知らせいたします。
9月6日(金)テレビ朝日系で21:00から放送の「運命のダダダダーン!」テーマは「スーパー主婦」。
武田鉄矢氏を支えた二人の主婦(母上と奥様)の物語だそうです。
麻里ちゃんの九州弁、どうぞお楽しみに!

その日、昨日から大阪に行っているみゆきちゃんが絵理花ちゃんと一緒に帰ってきます。
そして来週は実に9ヶ月振りにメンバー5人揃ってのミーティングです!


Vol.70

先週の台風13号の影響で行方が心配されていた『多摩川のタマちゃん』と思われるアザラシが鶴見川に現れました。
鶴見川だから今度は『ツルちゃん』になるんでしょうか。なんでも鶴見川はその水質が汚染度全国ワースト3に入るほどの川だそうなので、
是非とも健康には留意してもらいたいですね。

…などとアザラシの心配をできる私ではありませんでした。先週「体は元気だが頭がボケボケ…」と書いた翌日、妙な脇腹痛に襲われ、
4日経って整形外科へ行ったところ『肋間神経痛』と診断されました。とほほ。
今年はイマイチ体調が悪く、なんだかしょっちゅう病院に行っている気がします。厄年では無いと思うのですが…。
そういえば、ある有名占い師の占いで私は今年、12年の間で一番悪い運勢の年なのでした。この年は何をやってもうまくいかないばかりか
不幸にさえなりかねないので新しい事に手を出してはいけない、とされています。
その事を思い出した途端この騒ぎ。占いもなかなか侮れません。来年からは悪い運気も去って、また一から徐々によい方へ向って行く事になっていますが、
占いは悪いことしか信じないようにしているので、ほとんど期待はしておりません。
まあ私のように「生まれてこの方ずーっと平凡」というような人間には、とてつもなく悪い事も起きない変わり、信じられない夢のような好い事も起きない
ものですが。

体調が優れなかったお蔭で先々週に借りた本6冊を無事期限内に読む事ができました。よかったよかった。
朝日新聞にも紹介されて話題となった清水義範氏の『銅像めぐり旅』は、銅像の人物とその街との係わり、そしてその人物が街に与えた影響などを
その街を歩く事よって探ってみよう、という歴史と旅のガイドブックのような面白い一冊でした。
清水氏は以前にも『まちまちな街街』という見聞録を出されていますが、単に名所旧跡を訪ね歩くのではなく、その街に住む人々や商店街の様子を肌で感じ
ることで、その街の歴史やお国柄を知り、さらに現況を探ろう、というものでした。
それはまさに私が旅に求める物と見事に合致して、大変面白く読みました。
最近は割安感からついつい海外旅行をしがちなのですが、久しぶりに国内を旅してみたくなりました。
以前は半年に一度は行っていた温泉にもここしばらく浸かってません。あ、体調が良くないのはその所為かも…。
秋になったら時間を作って、ちょっと鄙びた温泉にでも行きたいな、と思っています。

とは言え、今週はとてつもなく忙しい日々が待っています。秋に温泉に浸かることだけを心の支えにして頑張ります。なんじゃそりゃ。


Vol.69

ここのところ台風13号の影響で涼しい日が続いております。猛暑の疲れを取ろうと昼寝中心の生活を送ってしまい、お蔭で体は元気ですが頭がすっかりボケボケです。暑くてもボケボケ、涼しくなったらなったでボケボケ。ボケてない時はないのか、と自らつっこまざるを得ないトホホな状況となっています。久しぶりに図書館に行き、清水義範氏と樋口有介氏の近刊計6冊を借りてきたのは14日の事でしたが、今のところ読み終えたのは一冊だけ…。家や通勤の車内で読もうとしてもいつのまにかお昼寝タイムと化しちゃうんですねー。(@_@)
どうにか期限までには読み終えたいと思うのですが、果たして…。

今日はまた台風の接近でかなりの雨量が予想されており、多摩川のタマちゃんの行方なども気になるところです。
東欧の大洪水もなかなか終わりが見えてこないようです。エルベ川とかモルダウ川とか云った、行った事はなくても馴染みの深い川や中世の姿をそのまま残す美しい街並みが被害に遭う様子は見るに忍びありません。

先ほど民放の昼前のニュースを見ていたところ、家人が「あ、春日亀千尋だ。」というので何かと思ったら、北朝鮮の一家が漁船を使って韓国へ亡命を果た
した、という事でした。まさに先日千尋ちゃんが再現した金さん、安さん一家と同じような映像が映し出されていました。
一日も早く両国が平和的に統一されるといいのですが。

再現といえば、9月6日に放送される番組で麻里ちゃんが武田鉄矢氏の母上役で登場するそうです。金曜日なのでたぶん、
テレビ朝日系「運命のダダダダーン」と思われますが、本人からは確認が取れておりませんので、はっきりしたらまたご報告いたします。
それにしても武田鉄矢氏の母上といえば「母に捧げるバラード」は言うまでもなく、講演などでも有名な方。しかもNHKのドラマでは桃井かおりさんが演じてらっしゃると言う大物。麻里ちゃんの九州弁も聞けることでしょうし、多いに楽しみです。
学生時代朗読を教えていただいた長岡輝子先生はよく「お国言葉を大事にしなさい」と仰って、大阪出身の後輩が大阪の言葉で書かれた詩を朗読した時も「本来の自分の言葉で読むからきちんと心も伝わる」と、とても褒めていらっしゃいました。
北海道に生まれ埼玉で育ち特に目立ったお国言葉を持たない私には実に羨ましく、その光景が今でもはっきり頭の片隅に残っています。
日頃、標準語の発音に気を使っている麻里ちゃんですが、この収録は余計な神経を使わずに出来たのではないでしょうか。
どうぞご覧下さいますように。

今週は生活態度そのままのだらだらの日記になりました。(-_-;)


Vol.68

残暑お見舞い申し上げます。今まで耐えに耐えて来た甲斐があってか、今日の風はちょっとだけ涼しいような気がします。
ああ、こうして少しづつ季節は変わっていくんですねぇ。…なんてしみじみするほどでもないですか。
問題はこの残暑がいつまで続くかなんですよね−。せめて普通の暑さになってくれればだいぶ助かるのですが。
甲子園球場では連日高校球児達が熱戦を繰り広げています。ここからまた明日のプロ野球あるいはMLBのスターが登場するのでしょうか。
かつて甲子園を湧かせた原辰徳選手も今や巨人の監督ですもんね。時代の流れを感じます。

8月8日
「そろばんの日」「フジテレビの日」が重なったこの日、それとは全く関係なく久々にミーティングがありました。
最近はまた新宿で集まる事が多くなり、この日も私が絵理花ちゃんに連れられて初めて「サーティ−ズの人達」にあったお店で集合しました。
いつも近況報告から始まり、一頻り喋った後に本題に入ります。まれにこの「一頻り」部分が一番長かったりするわけですが。
今回はモンゴル組が帰ってきてから初めてのミーティングとあって、写真を見たりしながらのお土産話でかなり盛りあがってから
持ち寄った原稿を読み始めました。さっきまで散々喋りまくっていたのに、急に全員が黙って険しい顔で読み始めたので隣の席のおばあさんがすごく不思議そうな顔でこちらの様子を見ていたのがちょっと面白かったりして。
私は喫茶店や電車の中などでも、割と他人の話を聞いてしまうんですが、って、これは盗み聞きになるんですかねぇ。
でも自然に耳に入ってきちゃうんですよねー、悪気はあんまり無いんで許してください。…「あんまり」って。
そして、『たまたまテレビをつけたらその時やってた初めて見るドラマが最終回だった』時のように、そこで話されている人々の関係や
そこにあるドラマを想像するのです。これがなかなか楽しいですよね。全然関係ない人のことなのに喜んだり、腹立てたりしちゃったりして。
それゆえに、この隣のおばあさんの様子が気になったというわけです。

8月11日
新大久保の「R’s ART COURT」に松元ヒロさんのソロライブを観に行きました。
松元ヒロさんはパントマイマーなのですが、時事ネタを取り入れたコントがお得意で、今回も「住民基本台帳」や「食品の安全性」等について鋭く斬り込み楽しく笑わせてくださいました。ずっと一人で演るので衣裳替えや水分補給も舞台場でお喋りをしながら見せてくれて、
その何気ない話題がまた面白かったりして、2時間弱ずっと笑いっぱなしでした。
笑いすぎてついにはアゴが痛くなりましたが、やっぱり暑い夏は笑って過ごすのが一番!です。


Vol.67

今日8月5日は『タクシーの日』です。
いろんな「○○の日」というのがありますが、ただ単に語呂合せのものや特に意味のないものがある中、今日の『タクシーの日』は「日本でタクシー営業が始まった日」という由緒正しい記念日なので私は好きです。
…記念日に好きとか嫌いとか云うのもどうかと思いますが。

8月1日
7月を暑い暑いと言いつつどうにか過ごして来れたのも、この日が来るのを楽しみにしていたからでした。
それは、『吉本新喜劇 JAPAN TOUR 2002』の東京公演!去年2月に大阪で観て以来の生の新喜劇です。
今はすっかり「東京のよしもと」の拠点となっている新宿ルミネ7Fの「ルミネ the よしもと」にて2日間、4回公演が行われました。
去年の春のオープン以来、ほぼ毎日このルミネで「吉本新喜劇」は上演されていますが、それはあくまでも「東京の新喜劇」。
大阪で毎日上演されている新喜劇とは、出演者も作品も全くと言っていいほど違うものだと私は感じているのです。
もっとも、1989年にマンネリ化等から断行された「やめよッカナ?キャンペーン」以来、大阪の新喜劇も変わったという声もありますが、
底に流れている「大阪の人情」のような部分は変わっていないと思います。

昔から新喜劇の舞台は、「路地裏の屋台」「公園のたこ焼き屋」「商店街のうどん屋(あるいは喫茶店)」「そう遠くない温泉の老舗旅館」
「郊外のキャンプ場」などで、そこで展開する物語は「消息を絶っていた夫が突然現れたと思ったら借金取りに追われていた」とか
「地上げ屋に脅されるがみんなで立ち向かって追い返す」とか「結婚を許してもらえない二人が周囲の協力を得て親を説得する」とか、ある程度決まったパターンがあります。毎週見ていると幕が開いてセットを見て、「ああ今日はうどん屋か」とか、数人出て来て「ああ今日はあの話か」というのがすぐわかります。「この人が出てきたらあれを言う」とか「あれをやる」とか言うのも全部わかります。でも、何度見ても必ず笑えちゃうんです。
中にはちょっと苦手だなぁと思う役者さんもいますが、それでも笑ってしまう。そこらへんが新喜劇の凄くて不思議なところです。

今回の全国ツアーはちょっと豪華に「豪邸に怪盗が現れ時価10億円のダイヤモンドが盗まれる!?」というお話でしたが、アクションシーンあり、
華麗なダンスシーンあり、と盛り沢山の2時間(普段は40分)でした。
この舞台を3回見ました。普段東京では観る事のできない役者さん、特に座長の内場さんをじっくりと一番前の席でみつめてきました。
はぁ、幸せ〜!残る夏はこの幸せを胸に生きていこうと思います。


Vol.66

街中が夏祭り、盆踊り、そして花火大会で浮かれているような感じのする今日この頃。浴衣姿の人も多く見かけるようになりました。
なんだかもうすっかり夏を満喫したような気がするのはこの暑さに疲れてしまっただけなのでしょうか。
バーゲンが終わり、ブティックに初秋ものが並ぶこれからの時期がとても好きです。「秋がもうすぐやってくるのね〜」という仄かな期待感がたまりませ
ん。…でもまだまだ夏は続く…。は〜(@_@)

先日、深夜のテレビで『安藤大将という生き方』というドキュメンタリー番組をやっていました。
安藤大将さんとは、性同一性障害である事を公表し、協会の理解を得て女子選手から男子選手へと登録を変更した競艇選手です。
私は安藤さんの事は男子選手に登録変更したという記者会見で初めて知ったのですが、その会見で堂々とまっすぐな視線でこれまでの経過、男子選手として
のこれからの意気込み等を話されている様子を見て、深い感銘を受けました。
番組では、安藤さんが小さな頃からどのようにこの障害に苦しみ、それをどう乗り越えようとしてきたかを語っていました。
その中で、女子選手時代のインタビュー映像や写真なども紹介されていました。心は男だと思いながらも安藤さんはきちんと女性らしく、お化粧もし、
『美人選手・安藤千夏』として力の限り、周りの期待に応えていました。「一生、障害の事は隠し通して生きてみせる」とずっと心に決めていたというので
す。でも「これぞ男の中の男」と尊敬する先輩に師事するうちに、障害を克服して、男の体を取り戻したいと思うようになったという事でした。
「自分を偽らずに生きていける事はとても気持ち良い。それを39年目にしてようやく手にいれた」と話す安藤さんの顔はとても輝いていました。
番組のラストで新しいパーカーを試着している安藤さんがお店の人に「僕、赤が好きなんですよ」と嬉しそうに話していました。
一見、なんてことのない会話のように思われますが、これまで他人に対して自分の好きなもののことを話すなんて、それがどんなに些細な事でも絶対にでき
なかったんだろうなぁ、と思うと泣けました。
モーターボート協会の大英断によってこれまでと変わらず仕事に打ち込める安藤さんは、同じ障害を持つ人々の希望の星だと思います。
まだまだ御苦労もあるでしょうが、ますます輝きつづけて欲しいと心から願っております。

そう言えば、子供の時初めて買ってもらった傘は新幹線の絵が描かれた青色のものでした。自分で気に入って買ってもらったのに姉に「男の子の持つ傘だ」
と言われてなんだかショックだったのを覚えています。
今にして思えば「私が好きなんだから良いんだもん」と胸を張れなかった事のほうがショックだったりして。

先週モンゴルに行っていた二人が無事帰国しました。
愉快な話はまた後日お伝えいたします。


Vol.65

梅雨明けと共に夏休みがやって参りました。ただでさえ暑くて大変なのにお子さんのいらっしゃる御家庭は『連れてって〜』とか『お腹空いた〜』とか様々な攻撃で色々御苦労があるんだろうなぁ。…なんて無責任な事ばっかり言っててすいません。
梅雨明け前から猛暑だったのに、一体いつまでこの暑さが続くのかと思うと気が重くてしょうがありません。
好きな事して、食べたいもの食べて、どうにか乗り切って行きましょう!←いやに前向き。

7月21日
毎月新宿の安田生命ホールで行われている『志の輔らくご 21世紀は21日』に久々に行ってきました。
この会は十数年に渡って月イチで開かれている、いわば志の輔さんの「ホームゲーム」のような会です。そのせいか他の会よりも志の輔さんもリラックスムード、というか本音が聞けるような気がして、志の輔さん好きには欠かせない会となっています。

今日は『番町皿屋敷』をモチーフにした『お菊の皿』と、狡猾な呉服屋の粗悪品が招いた悲劇を描いた怪談噺『江島屋騒動』の二席をお話くださいました。
先月末に行った春風亭昇太さんの会『古典と私』でもこの『お菊の皿』を聴いたばかりで、ひとつの作品が噺家さんによってどう変わるかというのを体感しました。話の流れは同じでも配分が違ったりして、笑う場面が全然違う『お菊の皿』を楽しめました。

先日TVで「文楽を口語体で上演」というニュースをやっていました。難解な台詞や独特の言いまわしで敬遠されがちな状況を変えていこうと、初めて口語体の上演に踏み切った、ということです。しかも題材は最近流行の『安倍晴明』。言葉のリズムが速くて太夫さんはかなり御苦労なさったという事でしたが、公演は好評で、全国数カ所を回る予定、と言うことでした。
私はまだ文楽を観た事がありませんが、志の輔さんがかなり前に、初めて文楽を観たときの感想を「最初は人形を動かす人間国宝のおじいさんにばかり目が行ってしまったが観ているうちに惹きこまれ、自然に人形が生きているかのようにみえるようになった」とおっしゃっていたのを聞いて、いつかは観たいと思うようになりました。
でもせっかく観るならやはり「古典中の古典」「これぞ文楽!」みたいな、そういうのを観たいです。なんて、能を観ると必ず寝ちゃうような奴が何言ってんだ、という感じなんですけど。でもせっかく永い歴史のある芸能ですから、親しみやすさよりも伝統の方を重視したいかなー、なんて思うのです。
狂言の野村萬斎さんがやってらっしゃるような、「あらすじ・語句解説をつける」とかその程度の歩み寄りだけして頂いて、後は観て学ぶのが楽しいように思います。
とか言いつつ、学ぶべきことが多すぎてどれにも手が着けられず右往左往しているばかりなので、「文楽デビュー」は当分先のことになりそうです。


Vol.64

台風6号通過の後、連日猛暑が続き早くもバテ気味です。予報では今週は雨が続きそうなので少しはほっとできるかとも思いますが、
でも7号、8号がまたやって来ていますので気は抜けません。
この暑さのせいでしょうか、毎晩妙な夢を見ます。

【其一】…とある大きな演芸場の楽屋。数人の芸人さんが衣裳に着替え、出番を待っている様子。そのうちの一人が私に声をかける。
「ほんなら、明日からな。もういけるやろ?」…どうやら私はその人の弟子で、駆け出しの手品師らしい。
そしてなんと明日からその師匠に代わって舞台に上がれと言われたのだ。なぜか師匠は私がもうすっかり芸を身につけ、一人前の手品師として
舞台を勤めることができると思っているようだ。全然稽古もしてないし、ちっともなんにもできないのにぃ!と心では焦っているのに
師匠にそう言われて正直に「できません」と言えない私。そして只々、時間だけが過ぎていく…。

【其二】…とある稽古場の控えの間。伝統芸能を学ぶ私達の大師匠が稽古をつけに来て下さるとっても大切な日。まもなく大師匠が御到着になるというので、お茶の仕度などに取りかかる私。大師匠のお気に入りの茶碗を出そうと思うが様々な邪魔が入って上手くことが運ばない。
大師匠が到着になり「お茶の用意はまだか」と訝しがる師匠。「はい只今…」と言いつつ目当ての茶碗が見つからない私。ただひたすら焦るばかり。

かなり掻い摘んで御紹介しましたが、こんな夢を2日続けて見てしまい、はっと目が覚め「なんでやねん」とひとりつっこむ私でした。
「芸人さんになりたい!」とか「誰かをガッカリさせたい!」とか、そういう願望の表れなんでしょうか…てどんな願望だ。

振りかえってみると、子供の頃から焦ってばっかりだったような…。
明日から新学期なのに夏休みの宿題ができてない、明日ピアノのレッスンなのに全然お浚いしてない、もう年が明けそうなのに年賀状書いてない…
挙げればキリがありませんねー。いやーん。これが死ぬまで続くのかと思うとぞっとします。
…いやいや、ちゃんとすれば良いだけの事じゃん、という話でした。(-_-メ)

来週、なんと千尋ちゃんと麻里ちゃんがモンゴルに行くそうです。
暑そうですねー。日本とは違って湿気はないのでしょうが、大陸の暑さはまた格別のものではないかと、未体験の私は想像するしかないですが。
どんな旅になりますやら。今から土産話を楽しみにしているところです。


Vol.63

今年は晴れましたね、七夕。毎年こんなに世間の人達が「今年は逢えるか!?」と心配するカップルも他にいませんよね。
「一年に一度しか逢えない」と思うか、「一年に一度でも、晴れれば逢える」と思うか。何事も気の持ちようだ、という教訓にもなる話かもしれません。
何を隠そうこんな私にも、とっても逢いたいけどきっともう二度と逢えないだろうなぁ、というヒトがいます。
どこで何をなさっているかさえわからないので、きっともう本当に逢う事は無いと諦めてはいるのですが、心の片隅には
いつかどこかで逢えるかも知れないという期待もほんの少しだけあったりして。
そんな事もあって毎年七夕になると他人事とは思えず、晴れて欲しいと思うのでした。うわー、乙女チック。←死語?

7月3日
みゆきちゃん、絵理花ちゃんの四季時代の同期生、古関三恵さんの主演映画が東京国際フォーラムにて上演されました。
第24回ぴあフィルムフェスティバルの「どこまでもいく日本映画−最新作品プレミア上映−」という特集の中で『熊本物語(三部作)』と題して上映されたこの作品は、三池崇監督が熊本の歴史を映像化したもので、これまでは熊本県外不出とされていました。
1本目は平幹二朗氏、2本目は根津甚八氏、3本目は原田芳雄氏、竹中直人氏などの豪華キャストでした。
肥後武将の妻の目を通して描いた戦乱絵巻「おんな国衆一揆」という作品では、鎧兜をつけ馬を操り、颯爽と殺陣もこなしていらっしゃいました。
三恵さんとは今までに何度かお会いした事があり、とても素敵な女性だと思っておりましたが、スクリーンの中で輝く姿を拝見して、改めて
ポワン*^O^*としてしまいました。この日も会場にいらっしゃいましたが、まわりがパッと華やいでいる様子でした。
今後の御活躍も期待しています。

7月7日
8月31日初日のパルコ劇場『おかしな2人』のチケットが一般発売されました。ニール・サイモン作のコメディの王道、といわれる作品を
今回は男編、女編にして交互に上演、女編を小泉今日子と小林聡美で、というので是非とも観たかったのですが、朝から仕事でぴあに行ったのがもう夕方でした。なんと全日完売でしたー。いろんなところで優先予約をやってたのは知っていたけど…。
世の中って、どうしてこうも不公平なんでしょうかね。売れるチケットと売れないチケットの差がありすぎると思いませんか?
なんて言ってもしょうがない。間違えて2枚取っちゃった、なんていう方いらっしゃいましたら、是非御一報下さい。
私の小林聡美さん好き歴、結構長いんです。なにしろ『金八先生』からですから。…そんなわけで是非よろしくお願いします!!


 Vol.62

1ヶ月に渡り世界中を熱狂させた「2002 FIFA WORLD CUP」はサッカー王国ブラジルの優勝で幕を閉じました。
開会式から決勝戦まで存分に楽しませてもらいました。まだしばらくはこの余韻を味わいたい気分です。
…なんて言ってる間に今日から7月です。ひえー、今年もあと半年ですよー。

先週「ガウディ アフタヌーン」という映画を観ました。
映画館で映画を観るのは実に久しぶりでした。学生時代から6〜7年くらい前まではよく映画館へ通ったものですが、
最近はすっかり御無沙汰していました。「ブリジット=ジョーンズの日記」以来でしょうか。
ちょっと気になる作品があって観ようかなと思っても映画はなんとなくいつでも観られるような気がして後回しにしているうちに終わっていた、という事の連続だったりします。
この日行ったのは「テアトルタイムズスクエア」。聞いた事のない映画館だと思っていたら、新宿高島屋12階の「アイマックスシアター」が無くなり、設備はそのままで映画館になっていたのでした。スクリーンが広く高い位置にあり、客席の段差がかなりあるので、本編が終わってすぐ席を立つ人がいてもどんどん階段を降りていくので画面にはなんの影響もなく、そういう意味ではかなりいい感じの映画館と言えるかもしれません。
ただし、立ち見不可の完全入れ替え(予約)制なので、上映までに時間の無い時や混雑してる時などはちょっとメンドクサイ。
まあ私の場合混雑時に観ることはほとんどないのですが。
作品の方は、バルセロナ在住の翻訳家がある家庭のいざこざに巻き込まれるうちに、自分の中に抱えていた問題にも解決の糸口が見えてくる、といったお話です。って、なんと大雑把な。こんなことでは映画解説者にはなれません。
主演のジュディ・デイヴィスが、ちょっと体格がよくて、ロングコートをばさっと羽織ったりする姿がおっさんぽい感じでカッコよかったです。
それとショーパブで行われるレビューは笑えました。ちょっとした暇つぶしにはいい作品かも…なんて偉そうに…。

さて、ここでまた、春日亀千尋TV出演情報!!です。
TBS系水曜夜7:54から放送の「オフレコ」に再現Vで登場します。今回はなんと「北朝鮮亡命問題」!
金さん一家の母役だそうです。
今日その収録があったらしいのですが、なかなか過酷な現場だったようです。OAは7月24日か、31日だそうです。(現時点では未定)
どうぞお見逃しなく!


Vol.61

健闘!日本サッカー!
惜しくも決勝トーナメントでの勝利には及びませんでしたが、確実にそのレベルはアップしています。
現在ベスト4の韓国だって、今まで何度もW杯に出場しながら、一勝もすることができなかったわけですし、まさに『ローマは一日にしてならず』。
4年後を目指して、また、W杯の常連国になれるよう再スタートを切って欲しいです。
そしていつか、決勝戦を韓国と戦う、なんてことになったらスゴイですね〜。
大会もあと4試合。最後まで楽しみたいと思います。

先週は夏休みをいただき、オーストラリアのケアンズに行って参りました。
ケアンズは1876年に近くに発見された金鉱の港町として開発された小さな街で、熱帯雨林と青い海にかこまれ、建物もホテル以外は低層な物が多くどこか懐かしい感じのする景色でした。
初日は午前5時に到着。ホテルのチェックインは午後2時なので、荷物だけ預けて街に出ました。6時を過ぎる頃からようやく日が昇り始め、朝の海岸には千鳥や鷺などの沢山の鳥達が羽を休めていました。
マリーナ沿いにあるショッピングセンターのカフェがお勧め、と聞いていたのでそこで朝食をとる事にしたのですが、7時を廻ると太陽が物凄い陽射しで照りつけてきました。気温もぐんぐん上がっていくのがわかります。ふと見ると足元に一匹の黒猫がニャゴ−ンと伸びて寝ていました。
その日は暑さと眠気で街をぶらりとするだけでも精一杯。食料を調達してサッカー観戦に勤しみました。
翌日からの4日間は高気圧の影響で南風が吹き、快適な気候が続きました。コアラ、カンガルー、ワニなどのいる動物園へ行ったり、ゴンドラで熱帯雨林を観察したり、フェリーで島に渡り熱帯雨林とサンゴの浜を散策したりしました。熱帯雨林と聞いてディズニーの「ジャングルブック」のような雰囲気を想像していましたが、乾期という事もあってか、日本の山に似た感じを受けました。勿論見た事のない植物は沢山ありましたし、見た事のないニワトリらしきもの(「ケアンズ地鶏」と名付けました。)も歩き回っていました。
しかしどこに行っても多く見られたのが日本人でした。旅行者は勿論、現地で働く人、留学生風の人などです。子供連れの若い家族なども多く、小さいうちから外国に親しむなんて、羨ましい限りと思いました。
外国でその土地の生活の様子や言葉などを知るというのは、日本人の生活、言葉について考える良い機会にもなります。
レストランなどで食事をした後、お店の人に一言「ごちそうさまでした」と言いたいけれど、英語にはその様な慣用表現がありません。
「ごちそうさま」とは、美味しかった事やお腹が一杯になって幸せだという事を一言で表すとても素晴らしい言葉だなぁと、今回改めて思いました。
外国語をマスターするのも大切だけど、まずはきれいな日本語を話せるようにならなくちゃな、と思っていたら、帰りの飛行機で読んだ新聞に日本人(特に10代)の慣用句の理解がとみに低下している、という記事がありました。「年長者との会話が減った事や読書不足が背景にあるだろう」という分析が載っていましたが、もしかしたら、外国語を学ぶ事で逆に日本語の理解が深まるという事もあるのではないかと思います。
かくいう私も外国語はほとんど話せません。少なくても、ホテルのチェックイン・アウトやレストランのオーダーくらいは緊張しないで済む様に次の旅行までにはもうちょっとどうにかしようと思っています。


 Vol.60

祝!決勝トーナメント進出!!
やりましたねー、日本チーム。見事に1位で予選を通過しました。なんだかこの分だと、どんどん勝ち上がって行けそうな気がします。
兜の緒をしめつつ、邁進していただきたいですね。
と、今週もまたサッカーの話から入ってしまいました。(^^ゞ

日本の勝利に全国がどよめいた6月14日、みゆきちゃんと紀伊國屋ホールに演劇集団円の『エレクトル』を観に行きました。

ギリシャ悲劇というとなんとなく「きちんと勉強しなくてはいけない」という脅迫観念にも似たものを感じてしまい、これまではどちらかというと避けてきた、というのが正直な所。けれど去年3月に『アンティゴ−ヌ』今年1月に『オレステス』とキンダースペースさんのギリシャ悲劇を観させていただいたおかげで、身近なものとして感じられるようになった気がします。先日、実家に帰ったときに本棚をガサガサしていたら、なんと学生時代に買ったと思われる岩波文庫の『オイディプス王』と『アンティゴネ−』を発見しました。どうやら読まねばならぬと思って買ったものの、全然読みもせず本棚の肥やしになっていました。実家にはそういう本が何冊もあるのです…。とほほ。
『エレクトラ』を観に行く約束をしてから数日経って、ふらりと入った古本屋でこれも岩波文庫の『喪服の似合うエレクトラ』を見付けて買いました。(後でみゆきちゃんに聞いたところ、今は絶版になっているそうです)
これは舞台がアメリカの南北戦争の時代に設定されていることもあってか読み易く、するするっと読み終えました。
そうか『オイディプス王』も『アンティゴネ−』もなにか読み辛いものを感じて読めずにいたんだな、ということを思い出し、その原因を探るべく十数年ぶりにページを捲って気がつきました。
1960年代に出版されたそれらの翻訳に使われている言葉のなんとも古典的な事。今なら単に「うーん、いかにも古典的」と片付けられるけれど、その当時はその風格に圧倒されて言葉を追うのが精一杯。理解するとかなんとか以前に文章に飲まれてしまっていたという状況だったにちがいありません。そう考えると、私も少しは大人になっているのかな、と思ったりして。ってなってないほうが問題ですが。
そんなわけで今、ギリシャ悲劇がちょっとしたマイブームとなっています。
ギリシャ悲劇意外にもなんとなく苦手に思っていたものが山ほどあるので、これから少しづつでも克服しマイブームの幅を広げていきたいと妙に前向きに思っているところです。


Vol.59

祝!W杯初勝利!
今日ベルギーとチュニジアが引き分けたので日本の予選リーグ通過はほぼ間違いないでしょう。
ホスト国としてのプレッシャーもあるとは思いますが、次の試合も勝って1位で決勝に進出してもらいたいものです。
今日のミーティングで千尋ちゃんとサッカーの話をしていたら麻里ちゃんが「なんでみんなそんなに盛りあがってるの」と怪訝な顔をしました。サッカーに興味のない方、嫌いな方、野球の方が好きな方には、確かに辛い毎日かもしれません。
今月一杯の辛抱だと思って御容赦くださいませ。

6月7日
麻里ちゃん出演のキンダースペースアトリエ公演「a monodrama 6」を観に行きました。
近いからと油断してのんびり出掛けたら、席が一番前しか開いておらず、なんとなく緊張しながらの鑑賞となりました。
平台や使用する道具は変わるものの、背景は照明で変化をつけるだけなのに、語られる世界によって赤城の山に見えたり、上本町の夕暮れに見えたり、中国の湖に見えたりしました。朗読とも一人芝居とも違うこの舞台、これからも続けていかれる様ですのでまた楽しみにしたいと思います。

先週はこのほかにもう一本、パルコ劇場に「ダブリンの鐘つきカビ人間」(作・後藤ひろひと/演出・G2)を観に行きました。
これが、なんとも面白い舞台でした。様々な奇病に冒された人々の住む町で起こる、思ったことの反対の言葉しか言えない美しい少女と、醜い心と美しい容姿とが入れ替わり全身がカビに包まれてしまった男の恋。そして、町の人達を病から救い出す伝説の剣を巡る物語。
日頃あまりこういったお伽話的なものは観ないこともあってか、物凄く新鮮で、すいーっとお話の世界に入って観てしまいました。
観終わった後の感想もあれこれ考えず単純に「おもしろかった〜」のひとこと。それが何ともすがすがしい気分でした。
後藤氏の作品を観るのは去年の秋に大阪に観に行った『四つの理由』以来二度目でしたが、ヤミツキになりそうです。
前回観た作品は四つの血液型を見事に書き分けていらっしゃいましたが、彼の台本は完成度が高いと評判のようです。
彼はこういうお話を子供の頃からいろいろ書いていて、今日書かれているものもそれらの延長だと仰っています。え、えー。なんと羨ましい。
やっぱり無理矢理書こうとしてもどうにかなるもんではないんだなぁ、と改めて思った私…。は〜。出るのは溜め息ばかりなり。
取り敢えず今の私にできることはできるだけ多くの舞台を観ることだ!と自分に言い聞かせているところです。


Vol.58

世界中のサッカーファン待望の「2002 FIFA WORLD CUP 」が開幕しました。
チケットの入手が困難と騒がれた割に始まってみると空席が目立つ、と問題になっています。なんでもプロモーターがキャパを少なく読み違えた為に起こったそうですが、なんとももったいない話です。
私とワールドカップサッカーの出会いは8年とちょっと前のことです。深夜に何気なくつけたテレビでその試合をやっていました。
その試合の意味もなにも全然わからないまま、珍しく母と一緒に見入っていると、
日本が1−0で勝っていて「このまま逃げ切れば!」とアナウンサーが盛んに叫んでいました。
ロスタイムに入り試合終了のホイッスルを今か今かと待ちながら「あとちょっとだ!頑張れ!…なーんて言っててポロっと入れられちゃったりして―」なんて軽く言った次の瞬間本当に入れられてしまい、日本の選手達はみるみるうちに芝生に倒れこんでいきました。
それが日本サッカーにとって歴史的なあの試合、『ドーハの悲劇』だったと知ったのはそれから4年後、前回大会の予選が始まった頃の事でした。
偶然とは言え、私がうっかり不吉な事を言ったばっかりに選手の夢を打ち砕いてしまったような気がして申し訳なく思い、今度はちゃんと応援しようと思いました。そして最終戦でW杯行きを決めた時は嬉しくて泣きました。
今回の大会で、果たして日本がどこまで戦えるか、などとまだまだ私には分析できませんが、取り敢えずW杯での初勝利を一日も早く見たいものです。
先日の開幕戦で、ゴールを決めたセネガルの選手がユニフォームを脱いでグラウンドに置くと集まってきた選手達が取り囲み、わっほわっほと輪になって踊っていました。すごく楽しそうな儀式でした。次のセネガルの試合がまたたのしみです。

と、思わずW杯の話に夢中になってしまいました。
そう言えば先週の土曜日は春日亀家の御子息たちの小学校の運動会だったんですよー。二人ともがんばった事でしょう。
先日ラーメンを食べて額に噴出した汗を拭いながら「最近汗をかいてないなー」とつくづく思いました。
思いっきり走ったり、ボールを追いかけたり、毎日くたくたになるまで運動してた頃が今となっては懐かしい限り。
いまだに部活でしごかれてる夢をみることがあります。
どなたか私と一緒にバレーボールをやってくださる方、いらっしゃいましたら掲示板の方に書き込みお願いいたします。
って募集してどうする?!(-_-;)

さて、先週はじまりましたキンダ―さんの「a monodrama 6」は前半戦を終了、ただいまハーフタイム中です。
まだご覧いただいてない方、どうぞ今週、6日からの後半戦をお楽しみいただきますようにお願いいたします。

a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.57

このところ関東地方では、日中暑く、午後スコールのような雨が降り、夜涼しくなるというお天気が続いております。
風邪をお召しの方、ビタミンCの投与をお薦めします。
私は最近養生が過ぎてすっかり太ってしまい、去年ユルユルだったスカートがピッチリ!になっていて驚きました。
もっと丁度良い生活しろよ!って感じです。

元東京サンシャインボーイズの伊藤俊人さんが、24日お亡くなりになりました。
お芝居はテレビドラマでしか拝見した事がありませんでしたが、とても好きな俳優さんでした。
ご冥福をお祈りいたします。

5月21日
新宿文化センターにピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団の「炎のマズルカ」を観に行きました。
以前ビデオ上映会で会った友人の解説によると、「原作とかテーマとかがほとんどないのが最近のピナの傾向」だそうで、モノを知らない私には却って入りやすい世界だったように思います。
2階のほぼセンターちょっと後寄りの席でしたのでダンサーの細かいところまでは見られませんでしたが、初めて観る舞台なので全体を上から見回す事が出来て大満足でした。ただ、オペラグラスを持っていくのを忘れたのが悔やまれました。
男性ダンサーが舞台を走ったり、女性ダンサーがただ歩いて通りすぎたりするだけでも、日頃から鍛錬を重ねている肉体の美しさに惹き込まれ、繰り返されるしなやかであり骨太でもある動きを身を乗り出して見詰めました。
なかにはちょっとした笑いの部分もあり、休憩を挿んで130分の舞台があっという間でした。
そして美しい花が次々とまさに花開く瞬間の映像をバックに幕となり、2回目のカーテンコールでピナが登場したときには、オペラグラスを忘れた事を先刻の100倍くらい悔やみました。
ダンサー達と手を繋ぎ、下手から出て来てセンターで止まり、前に何歩か歩いて頭を下げ、そのまま後ずさり、そしてまた下手に下がっていく、という単純な動き。これだけでももうもう、本当に素敵!(なんて貧弱な表現…)
すっかりピナの魅力に獲り付かれてしまった感じです。
ホールを出たところで日頃何を観てもクールな麻里ちゃんの「“追っかけ”しようか」との発言に更に感動した私でした。

2004年には日本を素材にした作品を「彩の国さいたま劇場」で発表する計画になっているというので、そちらがまた非常に楽しみです。その時にはピナのポスターを買ってしまうかも知れません。(^^ゞ

さていよいよ今週木曜日から、麻里ちゃんの舞台が始まります。
御予約がまだ、という方は是非、「松永扱い」と御指名くださいませ。よろしくお願いいたします。

a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース ?рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.56

相変わらず、はっきりしないお天気が続いています。先週ひいた風邪は、ビタミンCの摂取により悪化はしてないもののすっきりと良くなる訳でもない、というこれまたはっきりしない感じです。

そう言えば今日あたり千尋ちゃんが京都に行くと言っていました。久々に絵理花ちゃんと談合が開かれる事でしょう。
今頃の京都は修学旅行生でごった返しているかも知れませんね。

修学旅行で京都に行ったのはかれこれ20年も前の話になりますが、当時は何も調べもせず、ただ漫然と移動していました。
大人になってからみうらじゅんさんといとうせいこうさんの『見仏記』に刺激され仏像に興味を持つようになったのですが、お寺の名前はわかっても、その位置やそのお寺にどんな仏像があるか等、なんにも解っていないことに気付き、高校時代の教科書を開いてみて驚きました。
なんと仏像彫刻や絵画、建築物などの文化についてのページには悉く「CUT」と印がしてありました。
そういえば試験の前に「出題範囲からはカットしますよ」と先生が教えてくれて、うしし、とばかりに印を付けていた事を思い出しました。
試験に出ないからといって、ほとんど見る事すらしなかったそれらのページには、今見るとほんの触りとはいえ興味深い事柄が、沢山書かれています。
いまさら「あの時もっと勉強しておけば…」と言っても遅いなんて事は百も承知ですが、若い脳味噌を無駄にしたことが悔やまれます。
20年後に同じ後悔をしないように、今できることをやっておかなければ!と肝に銘じつつ、ついつい怠けてしまう私でした。とほほ。

今週は「ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踊団」の「炎のマズルカ」とキンダースペースのワークショップを観に行きます。
キンダ−さんのワークショップはいよいよ来週初日を迎える「a monodrama 6」のセミナーです。
久しぶりに演出の原田さんのお話が聞けるのがとても楽しみ。>^_^<
と言うわけで、今週もお知らせです。
 

a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース ?рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.55

このところ、関東ではうすら寒い日が続いていたせいか、ちょっと風邪気味です。3月に風邪を長引かせて以来、「ちょっとでも体調の悪い時は無理するのはやめよう」と思うようになり、先週は仕事以外は何もしてませんでした。それでも色々と考えなければならない事があって何もしてないのに吐きそうになったりして…。(スイマセン)お天気同様すっきりしない一週間でした。
絵理花ちゃんも体調を崩し緊急入院をしましたが、2泊3日で出て来れたそうです。良かった良かった。

今日は麻里ちゃんと千尋ちゃんの「再現モノVTR」の仕事のお知らせをしちゃいます。
麻里ちゃんは6月12日OAのTBS「ダウンタウン☆セブン」にて、ふかわりょう氏の母親役。
千尋ちゃんはOA未定ですがテレビ朝日「運命のダダダダ−ン」にて、中村うさぎ氏の母親役、で登場し
ます。
番組も局も違うのに、何故か二人とも有名人の母親役。
麻里ちゃんの台詞は只ひとつ。それを繰り返し言うらしく、本人曰く「すごくバカみたい」。
千尋ちゃんは今日撮影ということで台本を見せてもらいました。
さすがは「ショッピングの女王」と言うだけあってうさぎさんは幼少の頃から物欲ガールだったそうで、そのお買い物のシーン。
あれが欲しい、とダダをこねるうさぎさん(モチロン子役)に買わないことを強く言い聞かせる母。
その台詞を読んだら、それをいう時の千尋ちゃんの顔が思わず思い浮かんでしまいました。
演技は要らない、地のままで充分、と言う感じなんじゃないかなぁと思いました。はっはっは。
そんなわけで2本とも今から楽しみにしている私です。皆さんもどうぞお見逃しなく〜!

でもその前にこちらの方もよろしくお願いいたします。

a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース ?рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.54

先日両国国技館の前を通りかかった時「横綱審議委員会による稽古総見 一般公開のお知らせ」という立看を見かけ、「え、そんなことやってるんだ!」と驚き日時を確かめたら私も何の予定もない日だったのでかなり本気で見に来ようかと思ったのですが、集合時間を見て諦めました。
だって、国技館入り口に朝7時半だったんですもん。
そしたら今日なんとNHKで放送していました。モチロン現場で生の稽古を見た方が迫力もあって面白かった事とは思いつつ、渡辺恒夫委員長の横綱貴乃花に対するシビアな意見を聞けたのでそれはそれでオモシロかったりもしました。
ただ画面の中にずらっと親方衆が並んでいるのを見て、現場に行ってればその昔大好きだった「元大徹」にも会えたかも…とちょっと悔しくなりました。これから毎場所やるのかな。次は早起きして行ってみようかなぁ。お相撲好きの方、御一緒にいかがでしょうか?

5月4日
シアターΧに『マクベスの妻と呼ばれた女・2002』を観に行きました。
1998年度日本劇作家協会新人戯曲賞優秀作品に選ばれた篠原久美子さんの脚本を千尋ちゃんの『円』時代の同期、山本健翔さんが演出されました。
奥行きの深い広い空間を6本の柱のようなものを使って巧みに城の様子に仕立てておられました。今回もそうでしたが、抽象的な舞台だと転換作業を役者さんがやられる場合が多いですよね。違う神経を使うのであろうに芝居と段取りとをきちんとこなす凄さに感動します。私だったらきっと頭の中がパニック!です。
劇中「マクベスの妻」と呼ばれた女は、女中頭に「あなたのお名前が知りたい」と言われ「女に何で名前が必要か。父に、夫に、子に尽くして可愛がってもらうことこそ美徳なのだ」答えます。その迫力に、そう言う風にして生きて行けるならそれはそれで幸せなのかも、とつい思ったりして。
折りしも「配偶者控除」を廃止しようという動きがある今だけに、女性が生きていく事の意味を改めて深く考えさせられた、という感じです。
男の人の目にはどのように映ったのでしょうか、興味のあるところです。

それではここでまたお知らせです。

 松永麻理出演、「キンダースペース レパートリーシアター」のお知らせです。
『a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース ?рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.53

ゴールデンウィークがやってきました。「カレンダー通り出社」という方がほとんどだと思いますが中には10連休なんてところもあるようで、そんなに休んじゃったらもう仕事する気がなくなるんじゃないかなぁ、と余計な心配をしたりして。
GWといえば1985年の5月4日。文化学院在学中だった絵理花ちゃんと私、Kさん、Mさんの4名で横浜へ遊びに行った事を思い出します。
一見ダブルデートのような人数構成ですが全員女子です。なぜ「横浜へ行こう」という事になったかとか、どこで待ち合わせしてどうやって行ったかとかは丸きり覚えていないのですが、朝も早から横浜駅東口の歩道橋の上で突然の雨に半泣きになったことは鮮明に覚えています。
「雨女」がひとりいたので当時はその友人の所為だということになっていましたが、卒業してから実は私も割と「雨女」なんじゃないかということに気付き、いつもいつもその子の所為にして悪かったなぁ、と思っています。
私の結婚式の日も雨、というか雪だった…あ、彼女にも列席してもらったんだっけ。って、結局ヒトの所為にしちゃったりして、ごめんね。

4月26日
麻理ちゃんからのメールに誘われ、東京ドイツ文化センターにて行われた「ピナ・バウシュ ヴッパタ−ル舞踊団」のビデオ上映会に行って参りました。この日上映されたのは「ピナ・バウシュのタンツテアター」「ピナ・バウシュ入門」「春の祭典のリハーサル」「春の祭典」の4本でした。
「春の祭典のリハーサル」では1900年代初頭のパイロットを思わせる出で立ちのピナが日本人ダンサー市田京美さんに肩や背中の動きを
繰り返しチェックするのですが、観ている私の背中まで筋肉痛になったような気がしました。
5月の来日公演を皆で観に行く事になり、チケットもゲット済とは言え、この「ピナ・バウシュ」の「ピ」の字も知らなかった私にとってはかなり良い勉強になりました。

その会場で偶然文化学院時代の後輩に会いました。実は彼とは前の週にも別の会場で偶然会っていて、もう何年も連絡を取っていなかったのに会う時には会うもんだな、という感じです。彼は現在「せりふの時代」の編集をやっているそうです。今月号は私の大好きな立川志の輔さんと演出家鈴木裕美さんの対談が載っているそうなので、「買って読もう、読んだらメールをしよう」と思っていたら読む前にまた会ってしまいました。(^^ゞ
今週はどこで会えるかな〜。あ、今週は何も観に行く予定はないんだった。

 松永麻理出演、「キンダースペース レパートリーシアター」のお知らせです。
『a monodrama 6 〜六人の俳優による六つのひとり語り〜』
Cast 
プログラム A 
●目黒幸子(劇団NLT) 【竹青】太宰治 

●小林元香 【プールのある家】山本周五郎 

●仲上満  【首が落ちた話】芥川龍之介 

プログラム B
●瀬田ひろ美 【道なき道】織田作之助         

●松永麻理  【剃刀】志賀直哉              

●平野雄一郎 【入れ札】菊池寛 
            

お問い合わせ 劇団キンダースペース ?рO48−252−0551

どうぞお誘い合わせの上御来場下さいませ。


Vol.52

ここのところ、はっきりしないお天気が続いてなんとなく塞ぎがちな日々を過ごしております。
何故か毎年4月はたいていツイテナイ感じがして新緑の5月が待ち遠しくなります。
待ち遠しいのも良いけれど、やる事やってから待て、ってことなんですが。

4月15日
しばらく会っていませんでしたが久しぶりに在京チームが集まりました。本当は稽古もする予定だったのですが、
みゆきちゃんの「ロマンチック街道訪問記」とか千尋ちゃんの「二男坊お入学記」など、話のネタに事欠かなかったのでミーティングのみで時間が来てしまいました。(それってミーティングか?)
つい先週の事なのになんだかすごく前のことのように感じています。何故かあまりこの一週間の記憶がありません。
一体、何をしていたのであろうか…?
風邪は治ったのに今度は頭の調子が悪くなってしまったようです。あ、それはいつもか。(-_-);

現在NHKで放送中(月曜日21:15〜)のドラマ「私の青空2002」に「鏡の国のシンデレラ」で客演して頂いた羽藤雄次さんがご出演、
とお聞きしたのでビデオに録って見ました。ほんの少しの登場でもやはり「わーい」と言ってしまう私ってミーハー?
去年麻里ちゃんがテレビの仕事を何本かやりましたが、運良く見られた唯一の放送が再現モノでした。
『楽しいハイキングの途中で遭難してしまうが、子供達の頑張りで九死に一生を得た一家の主婦』という役で見ていて思わず泣いてしまったほど
いいお話でした。ロケもかなりハードだったそうです。
もう一本、見逃してしまって実に悔しい再現モノの仕事がありました。
それは、『自分の子供達にお弁当やさんのお弁当を盗んでくるように命令する鬼母』の役!
ジプシーの話じゃないんですよ、実際に現代日本にあった話なんです。それを麻里ちゃんがどんな風に演じたか。
くわー!見たかったなー!
どなたかビデオ録画されている方いらっしゃいましたら是非お借りしたい、っていないとは思いますが…。
なにせ本人も放送日がわからなくて録ってないくらいなんですもん。
これからもそういった仕事があったら面白いなぁ。モチロン「月9」の主役とかでもイイですけど。…。
よろしくお願いしまーす。


Vol.51

先日ニュースで大阪の「造幣局の通りぬけ」の話題をやっていました。
春の風物詩としておなじみの話題で、毎年「ああ来年は行って見たい」と必ず思うにもかかわらず、今年初めていろんな貴重な種類の桜が咲いているんだと言うことを知り、ますます行きたくなりました。
この「通りぬけ」も今年は例年より10日ほど早く行われたと言うことです。
温暖化の影響だと思いますがこうして毎年ちょっとずつ季節がずれていくと、その内反転してしまうのではないかと不安になります。
今年は結局桜の花を楽しむ間も無く散ってしまったという感じです。まあ、風邪を長引かせた自分が悪いんですけど。

4月11日
隅田川のほとりにある「トランク・シアター本所スタジオ」に友人栗田薫ちゃん出演の「トランク・シアター★アチャラカ カバレット レヴゥー ComeCome カバレット〜もしかしてうまやばし〜」を観に行きました。
「三文オペラ」を「トランク流カバレット」に仕立てた作品で、歌あり踊りあり楽器あり芝居あり、と役者さんたち大忙しの舞台でした。
しかもここの方々は受付、客入れは勿論、開演前と休憩中にドリンクやおつまみのサービスまでもこなしてしまうというスゴイ人たちなのです。
舞台や衣裳も全部手作りで、毎回独特の「トランク・ワールド」を展開してくれます。
前に一度スタジオを見学させてもらったのですが2階建てで広々としたスペースがあり、稽古も全てそこで出来るし住むことも出来そうでした。
スタジオの近所ではおしゃれなカフェバーも経営されているそうで、なーんかいいなぁ、羨ましいなあ、といった感じです。

サーティーズもみんなでお店やりますか。そしたらスケジュールも合わせ易いと思うし。
トランクさんのような「おしゃれな」店は無理だと思うけど、栄養バランスを考えた定食屋だったら出来そうな気がします。
あ、それには資格が要るのでしょうか、栄養士とか調理師とかの。
それに肝心の元手が…。
どなたか調理師資格と資金をお持ちの方サーティーズと組んで商売始めてみませんか?

トランクさんを観に行った話が思いっきり横に逸れてしまった。
在籍まもなく2年と言うこともあって私もすっかりサーティーズナイズされてきたようです、なんちゃって。
サーティーズのミーティングは面白いですよー。
だいたい一度にどっと集まる事がない。徐々に一人づつ現れて、先行していた話題にどんどんのっかっていくような感じになり、そのうち
千尋ちゃんの独演会になりつつあるなぁ、と思うと「麻里ちゃん聞いてないでしょ」という話になる。そうするとたいてい麻里ちゃんも否定せず、
今度は麻里ちゃんの出番。たまにみゆきちゃんがなにか喋ると千尋ちゃんがツッコミ、そのツッコミに対して麻里ちゃん、絵理花ちゃんがツッコむ。
凄く意見が対立してるなぁと思うとこそっと仲良くしてたりして、そんな感じなんで全然話が纏まらないんですよねー。
千尋ちゃんはこれを「スーパー民主主義」と呼ぶ。
興味のある方どうぞ見学にいらして下さい。

先週チラッと書きましたが麻里ちゃんがキンダースペースさんのアトリエ公演に出演する事になりました。
詳細がわかり次第お知らせいたしますので、ぜひ麻里ちゃんの一人芝居、お楽しみに。


Vol.50

長らく患っておりましたがお蔭様でほぼ元気になってまいりました。
あまりにもよくならないので見かねた職場の上長にも「少しのんびりしたら?」と言うありがたいお言葉を頂戴し、
休みの日にはなるべく何もしないように心掛けたこの1週間。

サーティーズの人達にも全然逢っていません。
千尋ちゃんはお子様達の新学期関係で忙しかった事でしょう。
麻里ちゃんは5月のキンダースペースアトリエ公演出演準備で忙しいに違いありません。
みゆきちゃんは今頃ロマンチック街道を漫遊しているはずです。
絵理花ちゃんは今日も大阪の街を西に東に奔走しているようです。
…皆それぞれに忙しい毎日。一体今度の作品はいつ出来あがるんだ―!!
ああ、私もその心配が出来るまでに回復したんだわ、って言ってる場合じゃあありません。

あーあ、私が魔法使いだったらなー。これは子供の頃から思っていたことではありますが。
何しろ私、大の『魔法使いサリー』ファン。昔は放送するネタもあまり無かったからか、しょっちゅう再放送されていました。
再放送される作品は割と偏っていて、何度も同じものを見たような気がしますが、それでも飽きることなくテレビの前に正座して見てました。
働き出して纏まったお金が使えるようになった時、当時東映から発売されていたサリーちゃんのビデオを数巻取り寄せて買った事もあります。
4年ほど前ケーブルテレビの営業マンが来てそのビデオを見て、「『魔法使いサリー』も今放送中ですよ」と言うのでまんまと加入してしまいました。
おかげで我が家には全作品の96%にあたる105回分のサリーちゃんがあります。
う、なんか変なコレクション自慢みたいになってしまった。
そう言えば、絵理花ちゃんともわりとこのサリーちゃん話で盛り上がったなぁ。良い作品が多いのですが、中でもよしこちゃんが書いた作文のお話
「魔女になりたい」や雪だるまとの交流を描いた「ミスター雪だるま」などは大人になった今でも涙無くしては見られない、と言う名作です。
…子供の頃からそんな「魔法でちょちょいのちょいと片付けたいなー」なんていう甘ったれた希望を持っていたからロクな人間に育たなかったのか、と
今更ながら気づいてしまった…。

そんなわけで今週のオタケビ。
マハリクマハリタ、ロキデヨクサンシ〜!